昨日、ディズニーシーに行った。
滅多に行かないディズニーリゾート
特段ディズニーが好きなわけではないので、私が浦安に足を運ぶことは滅多にない。
実際思い返すと最後にディズニーに行ったのは2015年。
妻と交際1年目の頃にランドとシーに一度ずつ行った。
大学進学と同時に上京してかれこれ11年経つが、その間に行ったのはその2回だけである。
かなり少ない方だと思う。
まあ、元々ディズニーにそんなに詳しくなかったのと、ディズニーに一緒に行くような友人関係がなかったからだろう。
妻と交際し始めてすぐに2回行ったが、それ以降行かなかったのは特に理由はない。
行くほどの熱意がなかった。
妻は私よりはディズニーが好きで、「今度ディズニーに行こうよ」と口にすることは何度かあった。
しかし、私が「そうね〜」と返すものの、行動には移さないダメ男のような態度を示し続けていたため、実現には至らなかった。
妻は私と違って交友関係が広く、定期的に友人に誘われてディズニーに行っていたので、ディズニー欲は満たせていたのだろう。
きっかけ
そんなに興味のない私がなぜ今回ディズニーに行ったかというと、割引券があたったからである。
会社の労働組合の貼り紙に、「ディズニーペア割引券キャンペーン」が載っており、ダメ元で申し込んだら当たったのだ。
3000円引き券×2枚。
ということで、妻と行くことになった。
また、たまたまディズニーの某高級ホテルで行われる友人の結婚式に妻が招待されたため、せっかくならその前日に割引券使っていこうとなった。
昨日、私達はディズニーシーで遊び、そのままディズニー近くのホテルに一泊した。
今は妻が結婚式に参列しており、私はイクスピアリ(ディズニーランドそばの商業施設)のカフェでこの記事を書きながら妻を待っている。(要するに荷物持ちだ)
体調
8年ぶりのディズニーシーということで、少しはテンションが上がってもよいのだが、実を言うと私は直前まで、なんなら当日の朝までげんなりしていた。
というのも数日前に風を引き、回復しきっていなかったからである。
喉は痛む、頭はぼーっとする中で行きたくないのが本音だったが、キャンセル料と体調を天秤にかけて行くことにした。
夢の国
8年ぶりのディズニーシーは、「久しぶり」という感覚はもはや無く、「たしかに言われてみればこんなだったなあ」という感覚。
入口すぐの地球儀を見て、たしかにここで写真を撮ったなと思い出した。
当時の写真がまだ残っており、見比べると明らかに老けていて、「お互い歳をとったなあ」としみじみ思う。
園内に入り、目の前の火山を見て、ディズニーの世界観作りのすごさを感じる。
狭めの通路を抜けて、いきなり景色がドーンと目の前に広がる感じはすごい。
数年前に「ソアリン」なるアトラクションができ、めちゃくちゃ好評であると聞いていたので、私はできればそれに乗りたかった。
しかし、公式アプリに140分待ちという文字が表示されていたので、あっさり諦めた。
病み上がりのおじさんに140分待つ気力はないのだ。
長くても30分程度の比較的待ち時間が少ないアトラクションをいくつか乗った。
魔法のカード
ここで少し8年前の話をする。
8年前にディズニーシーに妻と行ったとき、乗ろうとしていたタワーオブテラーが設備トラブルで乗れなかった。
私は絶叫系が苦手なので、今思い返すと「よくもまあそんなものに乗ろうと思ったな」と思うのだが、私達は「ファストパスを有していたのにもかかわらず乗ることができなかった」ということで、スタッフからある紙をもらった。
それは「優先入場整理券」なるもので、「次に来たときになんでも好きなのにすぐに乗れますよ」という魔法のカードである。言うなればファストパスのジョーカーだ。
この券はもう配布されておらず、トラブル時の埋め合わせは別の方法になったようなのだが、券を使うことはできるらしい。
8年前にもらったこの券、私は机の引き出しに入れたままで、掃除するたびに見つけては、「これ使う日来るのか?」と思いながらも「もったいない精神」で捨てずに持ち続けていた。
なんとこの券を妻もまだ保管していたらしい。
二人とも8年間この券の話を一度もしていないのによく持っていたものだ。(捨てなくてよかった…)
「これは使うしかない!」ということで、せっかくならソアリンに使いたかったのだが、あいにくソアリンにだけは使用不可だった。
優先券をもらった当時はソアリンなんて存在しなかったわけだから、使えたらおかしいのは納得だ。
比較的待ち時間の長いセンターオブジアースで使うことにした。
どうやらレアカードらしく受付のスタッフさんが扱い方に困惑していたが、無事使えた。
70分待ちの待機列を横目にすーっと歩き先頭に到着。
センターオブジアースも絶叫系ではあるが、なんとか耐えられた。(耐えられなかったことはそもそもないが)
ショー
妻とグッズ売り場を物色していたらけたたましい音楽が流れ始めた。
どうやらショーが始まったらしい。
私も妻も、「ショー」という類のものに興味はなかったので全然気にしていなかったのだが、あまりにも爆音で鳴り響くので、見ることにした。
これが、まあ〜、よかった。
天気もよく、夕日が火山側に沈みかかっている中でのパークの景色は素晴らしく、そこで流れる音楽、会場の全員が作り出す雰囲気がとても良かった。
ここを言語化できないのが悲しい。
昔、友人から言われたことある。
「お前、なんかディズニー嫌いそうだよね」
まあ、正直そうだ。
若い女性がこぞって「ディズニー」を連呼するのはよくわからないし、わざわざ制服を着てディズニーに行く高校生は理解に苦しむ。
インスタ用の写真を必死に撮ろうとしている人達は「ケッ」と思っている。
そもそもディズニーをあんまり知らない。
シンデレラや美女と野獣クラスの定番ストーリーはあらすじとして知っているもののまともに見たことあるコンテンツは少ない。
ジブリで育った私からすると、元ネタがよくわからんテーマパークなのだ。
が、ショーの瞬間は不覚にも感動してしまった。
「夢の国」なんて言っているけどそんなものは存在しない。ここはあくまでも「それを模擬しているにすぎない」と割り切って楽しんでいた私だが、感動している自分がいた。
「争いなんてない、夢と希望の場所があってもいいんじゃない?」と思う自分がいた。
せめてそういう綺麗事を信じている時期があってもいいし、自分にいつか子どもができたときは見せてやりたいと思う。
今回一番このショーが印象に残った。
(スマホなので画質悪い)
ただ、まあ、子どもをディズニーに連れてきている親ってのはすごいね。
決して安くないお金をかけて子どもを連れてきて、精一杯子どものしたいことをさせてあげている姿を何度も目にしたが、あれが本当のヒーローだと思う。