2022年新しいことシリーズ2回目。
駅前の再開発
私が住んでいる家の最寄り駅周辺は今とてもHOTである。
再開発が進んでいるのだ。
古い商店街が取り壊され、これからタワーマンションやショッピング施設が乱立するらしい。
今の住環境に満足している私からすれば、家賃が上がりそうなのでやめてほしいのが正直なところである。
酔った勢いで申し込み
その再開発エリアに建設予定のタワーマンションが購入希望者向けの説明会を行うという情報が入ってきた。
第一回の説明会はパスしたのだが、今回の第二回の説明会は酔った勢いで申し込んでしまった。
ちょっと見てやろうじゃないの。
そんなノリである。
説明会当日
何かしらの下調べとかしといた方がいいとは思っていたけど、何を勉強すればわからないし、面倒だなと思っているうちに説明会当日。
そもそも説明会ってなんぞや?
大きな会議室に詰め込まれ、延々と新築マンションやタワマン生活の魅力について講義を受けるのだろうか。
そんな不安を抱えながら、建設予定地近くのショールームに到着。
ちゃ、ちゃんとしている…!!
タワマン族とはこういうことか…
受付で名前を伝えると、営業担当者に連れられ、個室に案内された。
営業担当者は40代くらいのメガネの女性。
(私達が明らかな歳下だからか、ちょくちょくタメ口が入るのが気になった)
どうやら説明会とは、個室で面談する形式らしい。
まずは、マンションの紹介ビデオを見させられる。
タワマンの素晴らしさ、駅直結であること、住みやすい周辺環境など、さまざまな魅力をアピール。
はええー、すっごい…(小並感)
ビデオが終わると、営業担当者の口頭説明が始まった。
予め書いておいたアンケートをもとに、マンション購入についてどの程度考えているか、希望の間取りはどうか、年収はどれくらいかなどを詳しく聞かれる。
ぶっちゃけまだ本気で考えてはいないのだが、とりあえず将来のことを考えて3LDKを希望していることを伝える。
すると、営業担当者から、
「お二人はまだ若いですし、まずは2LDKを購入して、10年ほど経って狭くなったら売却して、違うお住まいに移られるのはいかがでしょうか」
と提案された。
その後もやたら2LDKを提案された。
ここで察する。
おそらく我々の収入では3LDKは買えないらしい…
一通り説明が終わると、モデルルームに案内される。
建物の中に丸々一室再現されていた。
もう玄関からおしゃれなのである。
芸能人のお宅訪問で出てきそうなオシャレ空間。
システムキッチン、洗浄機能付きバスルーム、ウォークインクローゼット、生ごみをそのまま捨てられるシンクなど紹介され、ただ圧倒された。
す、住みてえ…!!
友達呼んでホームパーティしてえ…!!
また、タワマンは部屋がすごいだけでなく、共用設備もすごいのだ。
宅配ボックス完備、24時間捨てられるゴミステーション、無料で使えるレンタサイクル、エントランスに常駐するコンシェルジュ…
いやさすがに、コンシェルジュ要らんやろ、とは思ったが、とにかく便利なのである。
住んだら自己肯定感が凄そうである。
多少上司に嫌味を言われても耐えられそうである。
だってタワマンに住んでるんですもの…!!
一通り案内が終わると、お金の話。
「今、空いているお部屋はこちらになります」と部屋一覧が渡された。
ほとんどの部屋が売却済みとなっていた。
え、ほとんどないやん…
空いているなかで私達が金銭的に手が届きそうな部屋は2LDKの一室のみ。
(案の定3LDKは手が届かない金額だった)
しかも、西北西向き。
ほとんど日が入らないのでは…
「東向きに比べて、西向きの方が生活時間内に日が入る割合が多いので、結構人気ですよ」
いや、嘘でしょ。実家で西向きの部屋だったけど、西日は真横から入ってくるから眩しいし、あんまり暖かくなかったし、そんな良くないでしょ。
とは思いつつとりあえず、その部屋を購入する想定で、月々の支払いシミュレーションをしてもらった。
35年ローンで、毎月管理費込みの◯万、ボーナス月◯万。
「現在の家賃に少し上乗せするくらいですかね」と営業担当者。
いや、今、家賃補助出てるんで、だいぶ違うんですけど…
さすがに今の給料でこの支払いは厳しい。
「一旦持ち帰って考えてみます〜」って言って、後にした。
金持ちになりたい
あまり自分から言うことではないが、私も妻もそれなりの会社で働いている。
でもほとんどの部屋に手が届かなかった。
しかし、既に大半の部屋が売却済みとなっていた。
一体どんな人間が買っているのか。
今後マンションが建ったとき、羨望の眼差しで見てしまいそうである。
あと、約3分の1の部屋は非売却物件となっており、元々の土地所有者のものらしい。
地主っていいなあ、ってつくづく思う。
まあまだ家の購入をするつもりはないが、いろいろと勉強するいい機会になったと思う。