新しいこと18回目〜一眼カメラを買う〜

2022年新しいことをするシリーズ第18回。

 

今回はミラーレス一眼カメラを買った話。

 

綺麗な写真を撮りたい

来月末に少し遠めの旅行に行くことになった。

 

旅行の楽しさはいろいろあるが、そのうちの一つに写真がある。

 

綺麗な写真を撮るのもあとから見返すのも楽しい。

 

 

以前友人と香港旅行に行ったときを思い出す。

 

友人の一人に一眼カメラを持っている人がいた。

当時(今もだが)私はiPhoneのカメラでも十分綺麗な写真が撮れると思って満足していたが、いざ全員の撮った写真を共有してみると、一眼カメラで撮った写真だけ際立っていた。

うまくは言えないがなんか深みがあるのだ。

 

ふとそんなことを思い出して、YouTubeで一眼カメラ関連の動画を見てみたら、どんどん欲しくなってきた。

 

一眼カメラとは

ここできちんと言葉を整理しておく。

 

"一眼カメラ"と言うと皆"一眼レフ"という言葉を思い浮かべるだろう。

 

しかし、厳密には「一眼カメラ=一眼レフ」ではない。

(私もつい最近まで勘違いしていた)

 

"一眼カメラ"とは"一眼レフカメラ"と"ミラーレスカメラ"の総称である。

 

"一眼レフ"と"ミラーレス"は内部構造の違いで、撮れる写真はほぼ同じと思ってよい。

"一眼レフ"はとても古くからある技術のカメラで、それを小型軽量化するために2008年頃から生まれたのが"ミラーレス"なのだ。

 

"ミラーレス"はわりと最近生まれたカメラなので、どうしてもゴツいカメラを見ると皆"一眼レフ"と思いがちだ。

しかし実際は、小型軽量の"ミラーレス"ではなく"一眼レフ"を敢えて使用するメリットは薄く、現在たいていの人は"一眼レフ"ではなく"ミラーレス"を使用している。

 

今敢えて"一眼レフ"を使用している人は機能性よりも何か別の理由(デザイン性、レトロなものへのこだわり等)で愛用しているようだ。

 

私の目的は、旅行で気軽に(スマホより)綺麗な写真を撮ることなので、当然欲しいのは"ミラーレス"である。

 

販売員と妻の後押し

さて、それではミラーレスはいくらするのかという話になる。

 

当然ピンからキリまであるのだが、ある程度綺麗な写真が撮れて初心者向けのエントリーモデルと言うとレンズ込みで十数万かかる。

 

趣味にかけるお金としてこれを高いと見るか安いと見るかは人によるが、少なくとも私が普段買う物の中では高い方である。

 

当然躊躇する。

ただでさえ、結婚式を控えており、これからの出費は大きい。

 

 

とりあえず家電量販店に行ってみる。

 

当然販売員は買わせようとしてきて、巧みな営業トークでますます欲しくなってしまった。

 

欲しくなったことを妻に相談すると、

 

「いいんじゃない?買っちゃいなよ」

 

さすが、趣味に命をかけている妻である。

趣味にお金を注ぎ込むことを厭わない。

 

 

そしてまた家電量販店に行く。

 

この時点でほぼ決意は固まっていた。

 

販売員にあれこれと質問をして、決意が揺るがないか確かめる。(販売員に聞いている時点で買わない方向に気持ちが動くわけないのだが)

 

そして、買うカメラを決めた。

 

当然値段交渉をする。

Amazonで買った方が遥かに安い」などと言って販売員と交渉。

最初に話した販売員とは相性が悪く交渉は決裂。

そこから別の販売員を捕まえ、再度交渉。

結局Amazonで買った方が安いのだが、保証の厚さや即時入手の理由から店頭で購入した。

結果的に6000円値切ったが、今思えばもっと値切れたように思う。

 

ウキウキの開封

欲しいものを買ったときの高揚感に包まれながら帰宅。

 

ウキウキで開封

 

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買ったのはNikon Z50だ

 

さっそく充電をして、試しに家の中を撮ってみた。

 

 

生まれる不安感

いろいろ家の中のものを試しに撮ってみたが、最初に思ったのは、

 

スマホで撮った写真と変わらんくない?

 

あれ?

 

思ったより綺麗に見えないのだ。

 

ここで私が言う"綺麗"な写真とは、背景がキラキラとボケており、どこかのカタログに載っているような写真だ。

 

 

ここで"ボケ"の話をすると、

元々、スマホやコンパクトデジカメと比較した際の一眼カメラの専売特許は"ボケ"だった。

背景がキラキラとボケており、被写体がくっきりと写っている写真。

これが一眼カメラの醍醐味だった。

 

"ボケ"とは、カメラが取り込む光の量に依存しているらしく、レンズやセンサーが超小型のスマホではなかなか背景をボケさせることはできない。

 

だが、最近のスマホでは、光学的にボケさせることはできないが、撮った画像から被写体と背景を分離して修正を加えることで擬似的にボケさせているらしい。

つまりハード的にボケさせるのではなく、ソフト的にボケさせているのだ。

(最近のスマホってすごいな)

 

私の使用しているiPhone XSでも背景はボケる。

 

それに慣れているせいか、せっかく買った一眼カメラで撮った写真も変わり映えしなかった。

 

 

では、私は十数万で何を買ったのだろうか。

ドブに捨てたのではないか。

そんな不安が頭をよぎった。

 

一眼カメラのメリット

いろいろネットの記事やカメラYouTuberの動画を見て、私なりに思う一眼カメラのメリットを挙げてみる。

 

①"現状"スマホより綺麗な写真が撮れる

一見、スマホで撮った写真も一眼カメラで撮った写真も違いがないように思えたが、実際はそうではない。

スマホより一眼カメラの方が画質は上である。

 

ただ、これはスペック上そうであるだけで、スマホやPC程度の大きさの画面で見るうえではほとんど差がわからない。

(拡大したら画質に差があるのがわかるが拡大して見るようなことはほとんどない)

 

しかもこのスペックでの画質もいつ逆転するかわからない。

スマホのカメラは年々進歩している。

おそらくそのスピードは、一眼カメラより上だろう。

先ほども書いたとおり、光学的にはレンズやセンサーのサイズの理由から一眼カメラに軍配ご上がるのだが、スマホはソフトウェアでゴリ押ししている。

これからもスマホはどんどん進歩していき、もしかしたら画質もスマホが上回る日が来るかもしれない。

 

ということで、このメリットは"厳密に言えば"、"現状"あるというだけで、所有するメリットとして弱い気がする。

 

②自分の思い通りの写真が撮りやすい

スマホのカメラでも綺麗な写真が撮れる今日どが、それはあくまでも"一般的に綺麗とされる"写真である。

 

普段スマホで写真を撮る際には意識しないが、写真を撮るうえで必要なパラメータはたくさんある。

ピント、絞り値、シャッタースピードISO感度、ホワイトバランスなどである。

これを自動で設定し、誰でも綺麗な写真を撮ることができるのがスマホのカメラである。

 

しかし、これは"一般的に綺麗な"写真であり、必ずしも自分の撮りたい写真とは限らない。

 

ピントをどこに合わせるか、色合いをどうするか、明るさをどうするか…

こういった設定はもちろんスマホでもできる。

だが、設定をいじる際は直接パラメータをいじる一眼カメラの方が思い通りに合わせやすい。

 

現にスマホだと思った通りの写真にうまく設定できないことがある。

特に"明るさ"は複数のパラメータに依存しているので、適切に設定しないとノイズやブレが発生する。

スマホだと夜景や花火などがうまく撮れないことが多いが、それはうまく設定できていないからである。

 

ということで、これが機能としての一番のメリットだと思う。

 

③試行錯誤が楽しい

設定を変えて自分の思い通りの写真を撮りやすいとは言ったが、カメラ初心者がいきなりそれを使いこなすのは当然難しい。

 

先ほど挙げたパラメータも意味や役割を知る必要がある。

 

そこで私は最近YouTube等でカメラの設定について勉強して、実際にいじって写真を撮っているのだが、これが楽しい。

 

なかなか思うように撮れないが、試行錯誤する過程が楽しいのだ。

 

これはAI任せのスマホ写真だと感じにくいメリットである。

 

④出歩くキッカケになる

これはスマホでは感じれないかと言うとそうではないのだが、良いカメラを買ったからこそ「ちょっとお散歩しようか」という気分になる。

 

せっかく買ったのだから使いたくてしょうがないのだ。

 

実際にカメラを買って数日経ったが、普段はしない家の周辺のお散歩をちょくちょくした。

 

そして、お散歩でなくともカメラを常に持ち歩くことで、「なにか面白い写真撮れないかなー」とアンテナを張るようになり、出歩くのがより楽しくなったように思う。

 

これはスマホでも感じれないわけではないが、カメラを買った方が感じやすいと思う。

 

 

最高の写真を求めて

忘れてはならないのは、いくら良いカメラを買っても、撮る人間によって写真の出来は違う。

 

それも単にパラメータなどの勉強するだけではダメだ。

 

自分にとっての"良い写真"とは何かを常に考え、感性を深めていく必要がある。

 

これは一朝一夕で身につくものではない。

 

自分にとっての"最高の写真"を求めて、これからカメラや写真を勉強していきたい。

 

 

今回の体験はそんな感じ。