私は結構なジブリ好きである。
と言うと、ガチのジブリオタクがシュバって来るかもしれない。
ジブリの中でも一二を争うくらい好きなのが、耳をすませばである。
(耳をすませばに対して「リア充映画」という感想しか抱かない人がいるが、はっきり言って浅い。ちゃんと観ろ)
どこが好きかと言うと、主人公の月島雫が進路に対して思い悩むくだりである。
自分のやりたいことをはっきり持っている天沢聖司に対して、自分には何もないと感じ思い悩む。
ココ。ココね。
わかるわあ。周りの人と比べて自分には何もないと思っちゃうのすごくわかる。
身の回りの人が優秀だと尚更思うよね。
雫はそこで小説を書いてみるという決断をする。
中学3年という受験を控えた大事な時期に、勉強そっちのけで小説を書く。
当然家族や先生からは心配や反対されるわけだけども、それでもやるのだ。
いやー、いいよね。こういうの。
雫の気持ちもわかるけど、家族の気持ちもわかる。
人生って難しい。
雫が小説を書くことを通して自分の進路に向き合っていくわけだが、ここで良い役割を担っているのが、
そう、おじいさんなのだ。
天沢聖司のおじいさんが雫に対してちょくちょくいい言葉を言う。
雫や聖司をエメラルドの原石に喩えて、自分に自信が持てない雫を評価し、今後へのモチベーションをつけさせてくれる。
ここのシーンは何度観てもよい。
こういうおじいさんになりてえ〜。
ジブリの中で一番好きなキャラかもしれない。
耳をすませばの映画が公開されたのは1995年。
仮に、仮にだが、月島雫が生きていると想定すると、現在42歳になる。
そしておじいさんは映画の設定では80歳なので、現在107歳。
ぼんやりと考えてしまう。
雫って今何してるんだろうか。
天沢聖司とはその後どうなったのだろうか。
おじいさんは亡くなっている可能性が高い。
でも、間違いなく月島雫の人生に大きな影響を与えた人物だと思うのだ。
たぶん雫はおじいさんからもらったエメラルドの原石をまだ大事に持っているはずだ。
フィクションに対してこういうことを考えてもしょうがないのだが、そんなことを考えながら観ていた。
ジブリって観るたびにいろんな発見があるからいいよね。