散歩

最近涼しくなってきたのを感じる。

 

 

半袖だと少し寒いかな?どうかな?と迷うくらいの時期が一年で一番好きだ。

 

年中ずっとこんな気候だったらいいのに。

 

日本に四季なんていらない、なんて言ったら松尾芭蕉はなんて思うだろうか。

 

そんなくだらないことを考えながら、お散歩することにした。

 

 

最近は久しく出歩いていなかったので、少し大きめの駅に出てみた。

 

出てみたはいいもののすることがないので、適当なカフェに入ることにした。

 

 

しかし、休日のカフェなんてどこも混んでいる。

私が求めているのは、店内の座席が半分くらい埋まっている程度の落ち着いたカフェである。

(大きめの駅に出てきておいてそんなカフェを求めるのは違う気がするが、休日にまで合理性を求めないでいただきたい)

 

Googleマップを見て、人の少なそうなカフェに当たりをつける。

 

一つ目は外れだった。

そこそこ知名度のある系列店だったためか、店の前に「結構混んでるからやめようか」と悩んでいる人が既にいた。

 

次の候補に行った。

空いていた、が入店しなかった。

コーヒー1杯900円するお店だった。

どうやら豆にこだわっているタイプのお店らしい。

豆にこだわっていようとなかろうと、コーヒーはコーヒーとしか認識できない自分には少々癪だった。

(なんだよ、空いてる店を探してたんじゃないのかよ、と言われるかもしれないが、条件は一つなんて言っていない)

 

次の候補を探す。

10分くらい歩くようだった。

おいおい、もはや隣駅に行ってしまうではないか、と思ったが、まあよい。

今日は涼しい。歩いてもいいじゃないか。

 

 

 

全く歩いたことのない道を歩くのはなかなかに面白いものである。

 

いろんなものが目に入る。

 

 

某塾のどでかいビルに「◯◯(高校名)、合格者No.1!」とでっかくオブジェクトが建てられていた(2フロア分くらいはありそう)

◯◯高校だけでそれだけの集客力があるのかと驚く。(私は地方出身なので、この地域の受験事情に疎い)

でっかくオブジェクトを建てているが、No.1の座を譲ったらどうするのだろう。結構金かかりそう。

 

 

広い遊歩道を歩く。

脇の花壇に「紫陽花の苗が女性二人に盗まれました。苗であろうと窃盗は犯罪です」とプレートが置いてある。

苗なんて盗むやついるのか、変なやつもいるもんだな、と驚く。

犯人が女性二人と判明しているのはなぜだろう?目撃したのだろうか。そのときに捕まえられなかったのだろうか?

 

 

目的のカフェに着いた。

びっくりするぐらい小さかった。

小さいうえにぎゅうぎゅうに客が詰め込まれている。

これは嫌だ。くつろげない。

 

 

別の候補を探して歩く。

 

 

遊歩道の生垣に本麒麟の空き缶が4つ転がっていた。

外で飲んでそのまま缶を放置するやつってどういう神経してるんだろう。

 

 

楽器店があった。

すぐ横の店舗は楽器の修理を受け付けているようだった。

中がチラリと見えた。

こういうお店で働いている人ってどういう人生送ってきたんだろうか。

あまり身近にいないタイプの職業だ。

世の中には自分では考えつかないほど、いろんな職業がある。

 

 

新たなカフェに着いた。

カフェというよりオシャレなレストランだった。

なんか違うなあ。

 

 

そう思ってスルーしたら、もう別の駅に着いた。

2駅分歩いたことになる。

次のカフェ候補は更に隣りの駅。

 

 

さすがにこれ以上歩くのは疲れたので、結局電車で帰ることに。

結局カフェには入らなかった。

 

 

 

たまにはこういう散歩も悪くない。