韓国に行ってきた話。
ー郷に入っては郷に従えー
韓国旅行二日目。
景福宮を観光した私達は、仁寺洞(インサドン)エリアに来ていた。
レストランや喫茶店が並んでいるらしい。
銀杏がいい感じ。
なんじゃこりゃ。
お昼時だったので、お昼ごはんを食べることに。
さんざん迷った末に、韓国の定食屋に入った。
私が頼んだのは豚キムチ定食。
K氏はプルゴギ定食。
豚キムチはそれほど辛くなく、めちゃくちゃ美味しかった。
私が気分よく食べていると、K氏が言った。
「韓国では皿を手で持って食べるのはマナー違反らしいよ」
ハッ…!!
そうだった。
私はつい癖で茶碗を手で持って食べてしまったが、韓国でそれはマナー違反なのだ。
たしかにそれは私も聞いたことがある(韓国好きの妻が前に言っていた)
やってしまった。
私は海外旅行するときはできるだけ現地の文化を尊重したい派だ。
「日本ではこうだから」といった自国の文化を押し付ける行為は嫌いなのだ。
それなのに、やってしまった。
おそらくウエイター(ウエイトレス)は私を見ながら、
「日本人は食べ方が汚いわー笑」
「これだから観光客は…」
と思われていたかもしれない。
いや、思われていただろう。
悔しい。
そう反省しながら、今度はマナー通りに食べていると、ふと気付いた。
隣のテーブルの韓国人客が、茶碗を手に持って食べているのだ…！！
おいおいおい！！
話が違う。
当然K氏にも伝えた。
掴まされた。
踊らされたのだ。
テーブルマナーを教えてくれたK氏に悪気があったわけではない。
彼も被害者なのだ。
このネット情報に溢れた現代社会の被害者だ。
その後もお茶碗は手に持たず食べました。
