今年を振り返る記事を書いたが↓
今年の珍エピソードを一つだけ書いておく。
4月の始めに結婚式の前撮りをしたときのこと。
私達は桜の綺麗な場所で撮影をすることにしたので、スタジオで衣裳に着替えた後、スタッフさんとワゴン車でロケ地に移動した。
その車内でのエピソードである。
車内に乗っていたのは私達以外に2人。
カメラマンの男性(兼運転手)と補佐役の女性。
補佐役の女性が助手席に座り、私達は後部座席に座っていた。
ロケ地まで10分ほどかかるとのことで、車内ではいわゆる世間話をしていた。
前日までの暴風雨の話とか私達の出会いの話とかそういうのである。
出身地の話になり、私が広島出身であることを言うと、女性がこう言った。
「あ、私広島行ったことあります!明石焼き美味しいですよね!」
??
いまいち状況がつかめなかった。
よくネットで使われる画像に「おまえは何を言っているんだ」というものがあるが、まさにそんな感じだった。
自分の知らない地方に対して間違えることはよくある。
栃木と群馬とか、島根と鳥取とか混同しがちだ。
いやでも、今回は自分で”明石”焼きって言っているじゃないか。
明石焼きは明石やんか。
標準時子午線が通っているとこじゃんか。
この女性の発言で、私はひどく困惑した。
どう返答すればよい?訂正した方がよいのか?
いや、でも、この人はもしかしたら頭の中では”広島風お好み焼き”を思い浮かべているが、口では間違えて”明石焼き”と言った可能性もある。
頭の中で思い浮かべていることとは違うものを言ってしまうことはよくある。
おそらくそのパターンだ。
だってこの人は「広島に行ったことがある」のだから。
適当に返事をして、様子を見ることにした。
すると、今度は運転していたカメラマンの男性が発言した。
「え、それってどんなのですか?」
女性がすぐに説明した。(今思い返すと、もしここで私に説明を求められていたらなかなかきつい状況だった)
「たこ焼きが汁につけてあってすごく美味しいよ!」
はい、明石焼きですね。
この人が思い浮かべているのはお好み焼きではなく、明石焼きです。
ますますわからなくなった。
発言を文字通り受け取るとするならば、この人は広島に行って”ご当地料理の”明石焼きを食べたことになる。
そんなことあるか??
だとしたら生粋の阿呆である。
何を訂正すればよいのかわからなかったので、とりあえず私は、
「あ、ああ、美味しいですよね、明石焼き」
とだけ返した。
ちなみに食べたことない。
私も嘘つきになった。