復職1日目~適応障害からの復帰~

半年前、適応障害と診断された。

 

職場でのストレスが原因で、

眠れなくなり、

仕事のことを考えると動悸が激しくなり、

体が震えた。

 

もう限界だと感じ、会社を休み、

病院に行ったら適応障害と診断された。

 

その日から会社を休職し、半年間。

 

体調や環境が整ったと判断され、

今日職場復帰を果たした。

 

適応障害になった過程の分析や

休職期間中の過ごし方については

また別の機会にまとめるとして、

本記事では職場復帰を迎えるにあたっての心境や、

復帰初日の感想をまとめておく。

 

復帰に対する恐怖

もう職場復帰しても問題ないという精神状態ではあったが、

いざ復帰を目の前にするとどうしても恐怖を感じるものである。

復帰前日は体が震えた。

復帰当日、職場までの通勤経路は憂鬱で仕方がなかった。

どういった恐怖であるかを分析してみた。

1. また精神的につぶれてしまうのではないか

当然の心配である。

あの苦しい思いは二度としたくない。

一度適応障害となったことで、仕事への自信は消え去ってしまった。

また同じようにつぶれてしまうのではないか。

そういった不安がとても大きかった。

2. 1日8時間の勤務に耐えられないのではないか

休職期間中は当然のことながら仕事をしていない。

復帰直前期は、仕事を意識した生活リズムを送るよう、会社側から指示を受けていた。

が、私はそのような生活をあまりしなかった。

公共の自習室や喫茶店で勉強し、

1日8時間集中した作業を行うことを試みたことはあった。

しかし、勉強は仕事と違いアウトプットはなくインプット中心で退屈であること、

自分で自分を律するのは職場で仕事をするよりも疲労感が大きいこと、

以上の理由で仕事とは別の精神的疲労度が大きいと考え、あえて"模擬"はしなかった。

そのため、休職期間中は好きな時に好きな動画を見たり、外に出歩いたりと、

ストレスフリーな生活を送っていた。

そのため、1日8時間勤務なんて本当にできるのだろうかという恐怖があった。

3. 職場の人に変な目で見られるのではないか

自分が職場を休んでいることは職場の全員が知っている。

自分の部署の人間はもちろん、他の部署の人間、同期、いろんな人間が知っている。

当然である。

仕事をそのままの状態でいきなり会社に来なくなったのだ。

多くの人がその影響を受けている。

そして「○○が休職した」といった類の話は恰好の噂のネタである。

「私=休職している奴」というイメージがついてしまっている。

その"休職人間"が突然会社に現れるのである。

誰もが気付く。

一体どんな目で見られるんだろうか、

どんな反応をされるんだろうか、

そういった不安があった。

特に同じ部署の人は、

私が休職したことで、

モロに迷惑を被っている。

(休職という迷惑を受けたのはこっちだという気持ちはあるが)

同じ職場の人がどんな対応をしてくるのか怖かった。

 

いざ出勤してみての感想

出勤してみて感じたことがいくつかある。

8時間の勤務は意外といける

復帰最初の仕事はメールチェックだった。

下っ端会社員とはいえ、半年間も休めばすごい量のメールが溜まる。

ただひたすらメールを読み、空白の期間を埋めていく。

それだけで8時間が終わった。

メールをただひたすら読むという作業は、

仕事の中でも比較的時間を長く感じやすい作業なのではないだろうか。

たしかに「定時まであと~時間」としばしば時計を見たが、

適当に休憩を挟みつつ、メールを読むのは別に苦ではなかった。

仕事の生活リズム自体は問題ないと感じた。

周りの反応はわりと悪くない

自分が復帰することについては、

職場で周知されていたようで、

職場の人間は普通だった。

腫れ物扱いされるわけでもなく、

休職について根掘り葉掘り聞かれることもなかった。

休職していたことについて悪く言われることもなかった。

復職に気づいた同期からSkypeが飛んできたり、

すれ違った同期から声を掛けられたりしたが、

悪い気は全くなく、むしろありがたかった。

周りの反応は全然問題なかった。

職場の雰囲気が少し変わっている

休職する直前期は職場は殺伐としていた。

自分が追い詰められていたからそう感じただけかもしれないが、

職場内のコミュニケーションは少なく、

全員が業務に追われていた。

しかし、復帰してみるといろいろと変わっていた。

まず、約半年間の間に人事異動があり、職場の人間が少し減っている。

職場の人の髪型が変わっている。

まあ、そういった変化はそこまで重要ではなかった。

一番の衝撃は自席が移動していたことだ。

自分の隣の席のベテランが別の席に移動し、

自分は島の端の席になっていた。

端っこが好きな自分からするとそれはとても嬉しかった。

そして心なしか職場内コミュニケーションが増えているように感じた。

全然コミュニケーションとっていなかった人同士で冗談を言い合っていた。

以上のような変化で、自分からすると、

実際は隣の席に移っただけなのに、

前の職場とはだいぶ違う職場に見えた。

休職前のことは一旦忘れて、

気持ちを新たに始めるという意味で、

そういった変化はありがたかった。

 

今後に向けて

依然として恐怖はある

自分が当初抱いていた恐怖のうち2つが消えたのはとても良かった。

感じる必要のない恐怖だったのだろう。

しかし、「また精神的につぶれてしまうのではないか」という不安は

依然として残っている。

この恐怖とはしばらく向き合っていかなければならないと思う。

 

 

 

定期的に文章にして自分の内面を整理していきたい。