先週末、妻と義両親と伊豆に行った。
ゴルフをするためである。
最近ゴルフにハマり始めた義母の誘いで、正月に妻とゴルフの打ちっぱなしに行ったが、せっかくならゴルフ場でゴルフしようということになったのだ。
義父の運転で伊豆に向かう。
ゴルフといえば早朝に出発して午前中に9ホール、昼食をとって午後に9ホールするのが一般的である。
しかし、今回私達は初心者ということで、一般にハーフコースという、9ホールだけプレイすることにした。
ということで、私達は午前中にゆっくり出発して、お昼時にゴルフ場に到着した。
受付を済ませて、まずは腹ごしらえ。
ゴルフ場内のレストランで金目鯛の煮付け定食を食べる。
義父いわく、ゴルフ場はどこもランチに力を入れているとのこと。
周辺に食事を取れるような場所はなく、プレイする人は皆ゴルフ場内のレストランで昼食をとることになる。
当然価格は高いのだが、質が低いとゴルフ場の人気に直結するだろう。
私が食べた金目鯛の煮付けも美味しかった。
昼食後、ウェアに着替えていよいよプレイ。
ちなみに義両親は自前のゴルフクラブセットを持っているが、私達はレンタル。
ゴルフクラブを受け取り、カートに乗り込む。
テレビのゴルフ中継で見たことがあるかもしれないが、ゴルフ場は当然広いし、ゴルフクラブセットは重いので、カートで移動する。
これ、すごいのが完全自動運転。
ボタンを押すと決められたルートの上を勝手に走る。ボタンをもう一度押すと止まる。
坂道だろうと、砂利道だろうと全くブレずに走る。
「ここ、少しズレたら坂道転落するよなあ」というような場所も全く心配なく走る。
ディズニーランドのアトラクションのようにレールが付いているのかと思うかもしれないがそんなものはない。普通のタイヤで走っている。
「画像認識で自動運転してるの?だとしてもこの運転精度は出なくない?」と思ってじろじろ見ていたら、「地面の下にセンサーが入ってるんだよ」と義父が教えてくれた。
「なるほど」と納得はしたが、だとしてもこの精度はすごい。
最初のホールのスタート地点に到着して、ようやく開始。
ゴルフ場はこんな感じ。
少なくともこのホールに関しては私達が貸し切りになるので、見渡す限り誰もいない。
天気もよく気持ちいい。
たしかにこんなところでボールかっ飛ばしたら気持ちいいなと思う。
「フォームってどんな感じだったっけ…」と思いながらスイングした。
まあ、飛ばない。
空振りの後、当たったと思ったら地上を転がっていく。野球だとセカンドゴロである。
ゴルフ場というのは当然のことながら、きれいな平らな地面で両脇にネットが取り付けられている、というわけではない。
下手な人間が打つとあらぬ方向に向かい、ボールをとりに行くのが大変だ。
私達は義父以外はポンコツの素人なので、当たったはいいもののものすごい勢いで斜めに飛んでいき、場外に落ちていく。
↑の写真も右奥がちょっとした谷のような構造になっており、義父以外の3人は皆ここにボールを飛ばしてしまった。
ボールは安いとはいえ、自前のものなのでとりにいく。
気を取り直して打つとまた谷に落ちていき、「えいしょえいしょ」と取りに行く。
ゴルフってあまり激しい運動しないというイメージあるけど、めちゃくちゃ歩くということがわかった。特に素人は尚更。
実はプレイする前に義父が「まあ今日は初めてだし、スコアの厳密なルールは一旦置いといてとにかく楽しもう」と言っていた。
それを聞いて私は正直「楽しむならルールをきちんと守らなきゃだめでしょ」と思っていた。「空振りはきちんと1打としてカウントすべきだし、場外に飛んで打ち直す場合はペナルティの2打をカウントすべきだ」と思っていた。
やってみてその考えは改めた。律儀にやってもしゃーない。
なんとか「やってる」感を出して、コースを回っていたところ、カートに備付けられているタブレットに電話がかかってきた。
電話は受付からで、「ちょっと回るペースが遅いので、急いでもらえますか!」と言われてしまった。
「こちとら好きでちんたらしとるわけじゃないんじゃい」と思いながらも、打順のルールとか打数のカウントなどは適当にしてとにかく打ちまくった。
終盤の7ホール目くらいでようやくコツがわかってきて、ちょくちょくクリーンヒットするようになった。
誰もいないグリーンの上をボールが飛んでいくのはめちゃくちゃ気持ちいい。
良いところに落ちたときのウヒョー感はたまらない。
めちゃくちゃ雑な回り方をしたものの、ゴルフの楽しさが少しわかった気がするのでまたしたい。
ゴルフクラブセット欲しいけど、中古でも結構するんだよなあ。