韓国旅行に行ってきた話。
統合型リゾート施設のお話。
今回は記憶編。
↓下見編はこちら
三日目の朝
最終日を迎えた。
この日のメインコンテンツはもちろんカジノだ。
前日はあくまでも下見をしたに過ぎず、実際に賭けていない。
しかし、私達の帰国便は昼過ぎだったので、昼くらいには空港に着いている必要がある。
私達がカジノを楽しめる時間は2時間ほどだった。
みなぎる闘志
私は今回のカジノでの勝負では絶対に負けたくないという気持ちがあった。
私はかつてマカオのカジノに行ったことがあり、カジノはこれが初めてではないことは前回の記事でも述べた通りである。
そのときに敗北を喫しているのである。
ここからは漫画でもよくある回想シーン。
長くなるがちゃんと書いておきたい。
初めてのカジノ
3年前。
私は友人達とマカオに来ていた。
マカオと言ったらやることは一つ。
カジノでギャンブルである。
ド派手なカジノ施設が立ち並ぶ中、私達はベネチアンマカオと呼ばれるカジノ施設に入った。
身分確認を終え、カジノに入る。
ギャンブルの世界に初めて足を入れた。
普段全く賭け事をしない私にとって、ギャンブルの世界はとても恐ろしいものというイメージがあり、しばらくカジノ内をぶらぶら歩いて様子を見ていた。
カジノと言ったら素人にとっては、ディーラーのいる大きなテーブルに何人も集まって、トランプやルーレットを楽しんでいるイメージを持ちやすいが、それが全てではない。
ゲーセンにあるような、個人向けの無人マシンも多く存在する。
無人マシンは比較的少額の賭け金で楽しむ人向けで、賭け金が大きいゲームを楽しみたい人はディーラーのいるテーブルでゲームを行う。
友人3人のうち、一人が賭け事が好きらしく(詳しくは言わないぞ)、無人マシンに座り、早速挑戦することになった。
大小
選んだのは”大小”というゲーム。
簡単に言うと、サイコロが3つ(画面内に)用意され、その出目の合計値が11以上(大)か10以下(小)を予想するというゲームだ。
大か小を予想し、それが当たると賭けた金額が2倍になり、外れると没収される。
確率は一見2分の1だが、3つの目が全て同じ(ゾロ目)だと、大小にかかわらず没収されるため、期待値はマイナスになるように設定されている。(胴元が儲けるため)
また、”大”や”小”以外にも、どのような出目が出るかを予想することができ、その難しさに応じてレートも変わる。
(例えば、”3が2つ出る”と予想し当たると12倍、"出目の合計が12になる”と予想し当たると7倍になる)
友人は慣れているようで、"大"にベットしつつ、出目の予想もする、といったような複雑な賭け方をしていた。(複数の賭け方をすることも可能で、それぞれの賭け金も自由に設定できる)
何ゲームかして、少し儲けた時点でゲームを終えていた。
いよいよ挑戦
一通り見て勝手はわかった。
友人にファーストペンギンになってもらったところで、いよいよ私もギャンブルの海に飛び込むことにした。
私も"大小"をすることにした。
友人がプレイしていたマシンは、画面内にサイコロが表示されるタイプだったが、目の前のショーケースで実際にサイコロが転がるタイプもあった。
せっかくなので、臨場感のあるそちらのタイプでプレイすることにした。
洗礼
まあギャンブルとは言っても、あまり大金を賭けると、負けた時にショックを受けそうなので、テキトーに少額の札をマシンに入れた。
たしか日本円で1500円くらいだったと思う。
これがマシン上では10個分のコインとしてカウントされていた。
この10個のコインをいかに増やせるかという勝負だ。
"大"か”小”か。
とりあえず”大”にしよう。
友人がさっきまでやっていたように、画面下部のコインを選択し、画面右上の”大"のエリアにドラッグして運んだ。
ここで、とんでもないことに気付いた。
私の指がドラッグで通過した全てのマスにコインが置かれているのだ…!!
友人が遊んでいたマシンでは、コインを選択して自分の置きたいマスにドラッグして配置するタイプだったのだが、私が選択したマシンはどうやら仕様が異なるようで、コインを選択したら、あとは賭けたいマスを選択するだけでコインが配置される仕組みだったらしい。
画面下部のコインのマスから画面右上の”大”のマスまでに、私の指が通過した全てのマスを選択した扱いになっていた。
↑に貼ったWikipediaの画像を見てもらえればわかるが、"大"以外は高レート(低確率)マスである。
やばいやばい、と思いキャンセルしようとしたのだが、中国語選択のままプレイしており、キャンセルボタンがわからない。(なぜ英語表記にしておかなかったのか)
あたふたしているうちに、マシンがけたたましく鳴り始めた。
目の前のショーケースのサイコロが転がり始めたのだ。
ゲームが開始され、私の画面はロック状態となった。
サイコロが止まり、私の賭けたマスは全て外れていた。
コインは残り2枚になっていた…
ギャンブルは恐ろしい
私はうなだれた。
ギャンブルというのは一瞬でお金が溶けるというが、こういうことだったのか…(多分違う)
残り2枚でなんとか戦おうとしたが、それもすぐに消えた。
さすがにこれは楽しめていないので、また少額を入れてプレイした。
ちょくちょく勝ちはしたが、しばらくして負けた。
期待値がマイナスなのだ。当然である。
私にはギャンブルは向いていない。
そう感じたマカオ旅行だった。
リベンジの機会
それから3年。
私はリベンジの機会を得た。
この3年の間にいろいろなことがあったが、私は強くなった。
今度は勝つ。
続きはまた今度。