2022年新しいことをするシリーズ第23回。
今回は単焦点レンズを買った話。
一眼カメラを買って一カ月
先月、ミラーレス一眼カメラを買った。
買って以降、写真を撮ることにハマっている。
YouTubeでカメラについて学び、実践に移す日々。
とても楽しい。
だが、一つ思うことがある。
これ、スマホで撮った写真と変わらなくない?
最近のスマホのカメラはとても高性能で、誰が撮っても美しく仕上げてくれる。
それに比べて一眼カメラは高性能なのだが、下手な人が撮るとそこまでパッとしない。
理由は単に自分の撮影技術の低さである。
そうわかってはいるのだが、ついとある思考に陥ってしまう。
もっと良いレンズを使えば…!!
ボケた写真
一眼カメラとスマホのカメラ、それぞれで撮った写真で何が違うかと言えば、いろいろあるが一番は"ボケ"である。
被写体にピントが合い、背景が綺麗にボケた写真。
背景がボケることで被写体が際立つのだ。
もちろん最近のスマホでもボケた写真を撮ってくれるのだが、まだ現在の技術では一眼カメラの写りには敵わない。
ボケ具合や被写体と背景の境界線などにやはり差が出る。
(これも時間の問題かもしれないが)
私が一眼カメラを買った理由も綺麗にボケた写真が撮りたかったからだ。
実際にここ一カ月、一眼カメラで写真を撮ってみてたしかにボケた写真は撮れた。
だが、正直スマホカメラの写真に少し性能が上回ったぐらいで、"これぞ一眼で撮った写真"というほどではない。
もっとボケた写真が撮りたい。
レンズの違い
一眼カメラの一番のメリットは、シチュエーションに応じてレンズを替えられることだ。
シチュエーションというのは、すなわち画角だ。
壮大な風景を超広角で撮る場合と、野鳥などを超ズームして撮る場合は、同じレンズでは撮れない。
レンズには焦点距離というものがある。
詳しくは物理の教科書を引っ張り出して読んでほしいが、平たくいうと焦点距離に応じて画角が決まる。
画角というのは、写真における視野の広さだ。
画角が広いというのは広角で撮った状態、画角が狭いというのはズームして撮った状態だ。
どれだけの画角で撮るか、というのがレンズの焦点距離によって決まる。
そして私が一眼カメラとセットで買ったレンズ(通称キットレンズ)は、普段使いするうえでちょうどいい画角の範囲内で自由にズームできるレンズだ。
入門者にとってちょうどいいレンズだ。
だが、世の中にはもっと高性能なレンズがある。
レンズの性能にはいろいろな観点があるが、ここではボケ具合について話す。
入門レンズは正直そこまでボケない。
もっとボケるレンズが世の中にはある。
もちろん良いレンズほどお値段はする。
それこそ高いものだと20万、30万する。
当然初心者フォトグラファーにはそんなもの買えない。
そこで今回注目したのが単焦点レンズ。
単焦点レンズとは、一般的なズームレンズとは異なり、焦点距離が変えられない、すなわち自由にズームできない、画角が固定されているレンズだ。
そんなもの不便じゃないか、と思われるが、ズーム機能を無くした分、(比較的)安価で高性能を達成するレンズだ。
欲しい。
単焦点レンズが欲しい。
カメラについて勉強するうちに気がつくとそう思うようになっていた。
賞与の季節
6月になると嬉しいイベントがある。
ボーナスである。
趣味にお金をかけることは悪いことではない、と自分に言い聞かせ、ボーナス日に単焦点レンズを一つポチった。
買ったのは3万円弱の撒き餌レンズ。
カメラメーカーは自社のレンズをたくさん買ってほしいわけだが、高価なレンズをいきなり買える人間は少ない。
そこで、比較的安価なステップアップ用レンズを用意しており、カメラ業界で"撒き餌レンズ"と呼ばれている。
私も例に漏れず撒き餌レンズを買うことにした。
レンズ性能
買ったレンズの焦点距離は40mm。
(私のカメラはAPS-Cなので、フルサイズ換算で60mm)
これは人間の視野で見た世界よりほんの少しだけズームした感じの画角。
F値は2.0。
F値が小さければ小さいほどボケ具合が大きくなる。
もともと持っていたキットレンズで40mmの焦点距離だとF値は5.6ぐらい。
カメラに詳しい人じゃないとわからないが、かなり変わる。
ということで、試しに写真を撮った。
まず、もともと持っていたキットレンズで撮った写真。
まあこんなもんかという感じ。
次に今回買った単焦点レンズで撮った写真。
被写体がなんとなく際立ってるのがわかるだろうか。
今回はリビングでテキトーに撮った写真だからこの違いだが、夜景などをバックに人を撮ると如実に差が出るはずだ。
今回買った単焦点レンズはポートレート用に買ったので、早く人を撮りたい。
うずうずする。
今回はそんな話。