"Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)"を今更ながらプレイした。
"Ghost of Tsushima"とは、2020年に発売されたPS4向けのゲームである。
このゲームは鎌倉時代の元寇(蒙古襲来)をテーマにしていて、プレイヤーは対馬の武士となり、元寇から対馬の民を守ることを目的とする。
発売された当初は、当時PS4を持っていなかった私でも耳にしたくらい、界隈では話題になっていた。
さきほどメインストーリーをクリアしたのだが、ゲームとしての完成度がとても高かった。
まず、単純に面白い。
日本刀でのアクションやオープンワールドの没入感など全てが面白かった。
やめどきがわからず、気が付いたら休日丸一日終わっていた。
そして、舞台設定が秀逸。
そもそも元寇って…ニッチすぎるでしょ。
普通武士を主人公にするなら、戦国時代とかにするじゃん。
特筆すべきはこのゲームを作ったのが海外のゲーム会社だということ。
海外の人間は普通元寇なんて知らなくない?
このゲームでは”武士の誉れ”が大きなキーワードで、いわゆる”武士道”を捨てて戦うことの是非が主題となっている。
具体的には、当時の価値観で言うと、闇討ちや毒を使った戦法は”武士の誉れ”に反するためやってはならない。
しかし、主人公は民を守るためにそのような”汚い”戦い方で蒙古と戦っていく。
いやいや、本当に海外のゲーム会社が作ったの?
確かに高校の日本史の授業で、「当時の日本では、戦う際は一騎打ちが基本であったため、元寇の集団戦法に苦労した」と習った。
他にも、重要な場面では和歌を詠む演出(これがまた良い)もあったりと、日本の歴史や文化をかなり勉強して作られていると感じた。
逆に、海外の人間はこのゲームをプレイしてわかるのだろうかとまで思う。
ストーリーでは”鎌倉の将軍”とか頻繁に出てくるが、海外の人は意味わかるのだろうか。
それにしても、描写がとにかくエグい。
モンゴル人の対馬民への所業が残酷すぎる…
ここには敢えて書かないが、なかなかショッキングな描写や演出が多かった。(史実なのだろうか)
ただ、この残酷すぎる描写が、主人公が”武士の誉れ”を捨てることにも繋がっており、よく作られているなあと。
メインストーリーを終えたばかりなので、いろいろと余韻に浸っている。
余韻に浸れるゲームは良いゲームである。
DLCも買おうかな。