確定申告なるものをした。(というか途中)
私は会社員なので、年末調整とかいうよくわからんものを言われるがままに毎年やっているが、今年は諸事情で確定申告をすることになった。
確定申告というと、自営業の人達がその年の収入とか経費とかを申告する作業という認識しかない。
よくYouTubeで、「確定申告は本当によくわからない!嫌い!」みたいなことを聞くが、なんだか最近はe-Taxとかいうネットでの手続きも可能で、楽になったという話も聞いたことがある。
今回やってみて思いました。
あれはクソです。
あまりこのブログでは極力悪口を言わないようにしていたがちょっと愚痴をこぼしたい。
今回e-Taxを試しにやってみて本当にクソ作業だなと実感した。
クソポイントその1:用語が意味不明
一般の会社員はあまり税金のシステムに馴染みがない。(本来はきちんと興味を持つべきではある)
しかし確定申告では全く意味のわからない用語が大量に押し寄せてくる。
ちょくちょく解説を載せてくれてはいるが、すべて載せてくれているわけでもない。
どのような申告が必要か確認するチャットボットがあるのだが、
「あなたは◯◯(謎の用語) ですか?それとも◯◯(謎の用語)ですか?」
みたいな質問を連発してくる。
そのたびに「え、何?どゆこと?」と調べる必要がある。
もし確定申告を擬人化するなら、飲み会で相手がついてきていないのに延々と自分の話をするタイプだと思う。
謎の用語をネットで調べても、最近はアフィリエイト稼ぎのクソページばかりヒットして、なかなか答えにたどり着けない。(こればかりは国税庁に罪はないが)
かといって、国税庁のHPにわかりやすく用語の解説が載っているわけでもない。(これは国税庁が悪い)
クソポイントその2:e-Taxの動線がわかりにくい
最初、e-Taxをやってみようと思ってアクセスしたわけだが、まず確定申告作業の入口がわからない。
e-Taxのページらしきものから始めるかと思ったら、これが実はそうではない。
e-Taxのページでまず謎のログインを求められ、「そもそもアカウントがないんだが…?」と思っていたら、どうやらマイナポータルと連携すればいけるような雰囲気があって言われるがままに連携してログインしたら、「作成済みの申告書を提出」みたいなボタンが出てきて、「いやいやまだ何も作っとらんがな…」となり困惑。
どうやら調べてみるとまず最初は「確定申告作成コーナー」というページからスタートするのが正規ルートらしい。
このページも、国税庁の確定申告関連のページからは簡単にたどり着けるようにはなっていない。
うーん…脱出ゲームかな?
「脱出ゲーム 〜確定申告の迷宮〜」を国が仕掛けてきている。
ようやく作業を開始したとしても、これはまだ序の口。
確定申告書を作成し、提出するまでの間に、国税庁のWebページ、ブラウザへの独自の拡張機能インストール必須のWebシステム、スマホのマイナポータルアプリなどを行き来させられる。
何を考えたらこんなシステムを作れるんだ、とむしろ興味が湧いてしまうくらいには分かりづらい。
途中で脱落してしまうチャレンジャーもきっと多いと思う。
他にも「何度もマイナンバーカードを認証させられる」「UIがサイトごとに違う」などクソポイントを挙げればキリがない。
「e-Taxが導入されて楽になった」というのは、「税務署に直接行く時間と交通費が浮いた」だけで、作業自体は何も簡単になっていない。
わざわざ平日に時間作って税務署行かなくて済むのは評価したいが、それ以外に評価できるポイントは何もない。
比較的ネットに明るい方の私がこれだけ苦労したのだから、結構な人がe-Tax断念しているに違いない。
税務署はこの時期に「確定申告相談コーナー」を設けているようだけど、あれは地獄になってると思う。