結婚式の思い出〜式場選び編〜

結婚式を挙げた。

 

その思い出を振り返る。

 

今回は式場選び編。

 

 

そもそもやるのか

一昔前までは、結婚と言うと、結納したり、仲人立てたり、と厳かな儀式を行っていた、らしい。

 

しかし、今は結納なんてやる人はほとんどいないし、コロナ禍ということもありそもそもやらない人も増えてきた。

 

実際問題、結婚式は100万単位の金が動くのでやるかやらないかは慎重に考えた方がいい。

 

 

私たちは、人生に一度しかないことだし(おそらく)、貯金が全くないわけではないので、することにした。

 

 

式場選び

結婚式を挙げることにしたら、まず最初にすることは式場選びである。

 

決してゼクシィを買うことではない。

ゼクシィなんてただの式場のカタログなので、式場選びに対して役立たない。

実際、ゼクシィを買って有効に活用したという人は私の周りにはいない。

せいぜい鍋敷き代わりになるだけだ。

 

じゃあ、どうやって式場を選べばいいのかというと、私たちはゼクシィカウンターに行った。

ゼクシィは役に立たないが、ゼクシィカウンターは役に立った気がする。

 

ゼクシィカウンターとは、無料の式場斡旋所で、自分達が挙げたい式のイメージを伝えるだけで、数ある式場から候補を選んでくれる。

式場見学の予約までしてくれるのだ。

 

私たちは、だいたいのイメージが決まっていたので、行いたいエリアと、式場の希望の雰囲気を伝えて5つまで絞ってもらった。

 

私たちのイメージに合う式場ということで、専門式場2つ、ホテル3つの見学を予約した。

(式場にも、結婚式を専門に行っているタイプ、ホテルも兼ねているタイプ、レストランが行っているタイプなどいろいろなタイプがある)

 

式場見学①

まず最初に見学した式場は専門式場タイプだった。

 

おしゃれでどこか南国を感じさせる優雅なタイプの式場で、景色もよく私たちはとても気に入った。

 

それに見学を案内してくれたプランナーさんの喋りが非常に上手で、ここで挙げると楽しいだろうな、という気持ちにさせてくれた。

 

式場見学は、試食も付いており、とても美味しかった。

 

見学が一通り終わると、一番重要なお金の話である。

見積書を提示される。

 

決して安くはないが、覚悟していた金額内だった。

 

金額も含めて、とてもアリだな、と思っていたら、ここから悩まされることになる。

 

プランナーがその場で予約するよう圧してくるのだ。

予約するには予約金が必要で、それを解約しても全額は返ってこない。

 

私たちはまだ4つも式場見学が控えており、1つ目で即決するのは少々勇気がいる。

 

しかし、プランナーもそれをわかっており、「今予約すればさらに値下げします」と言って即決を促してくる。

 

これはゼクシィカウンターで聞いたことだが、一組あたりの平均式場見学数は1.8件らしい。

つまり1件しか見学しない人たちも多くいるのだ。

 

実際、やってみればわかるが、式場見学はめちゃくちゃ疲れる。

ただでさえ慣れない場所なうえに、大金が絡むので、なにか聞き忘れはないかと常に神経を張る必要がある。

 

もうここでいいや、ってなってしまうのもわかる。

 

いろいろ迷ったうえで、私たちはその式場を違約金覚悟のうえで予約した。(理由は後述)

 

もちろん、その後も式場見学は続けた。

 

式場見学②

同じ日に二つ目の式場へ足を運んだ。

 

ここは、一つ目の式場と違い、いろんな要望に幅広く応じることをコンセプトとしているようで、複数ある会場の雰囲気は全て大きく異なっていた。

 

決して悪い会場ではなかったのだが、1件目が良すぎたのと、どこか決め手に欠ける感じがして、そこで挙げる気にはならなかった。

 

やんわりとプランナーにお断りして、疲れていたので帰ろうと思ったら、プランナーがやけになったのか、

「1件目の式場の見積書、よかったら私がチェックしましょうか」

と言ってきた。

 

1件目の見積書に対してプロの目線でチェックしてくれるというのだ。

 

プランナーとしては他の式場の情報を知りたいということもあるのだろうが、お互いwin-winなので見てもらうことにした。

 

すると、

「ここの金額、実際もっとかかりますね」

「ここももっと上がります」

「ここも…」

といった感じで気がつくと見積書が蛍光ペンでほとんど塗りつぶされていた。

 

そして、最後に

「トータルで少なくともあと100万は上がりますね」

と言われた。

 

 

まさかそんなに上がるとは。

見積書の金額をそのまま信じていただけに衝撃だった。

 

がっくしと肩を落として私たちは帰った。

 

式場見学③

翌日、気を取り直して、3件目の式場へ。

その日は2件、ホテルタイプの会場に行く予定となっていた。

 

ホテルタイプは専門式場と大きく雰囲気が異なり、少し厳かな印象を覚えた。

 

カジュアルな結婚式を挙げたいと思っていた私としては1件目の式場の方が良かったのだが、妻がそのホテルをとても気に入ってしまった。

 

そこで初めて二人の意見が対立した。

 

普通はここは女性の意見を尊重すべきなのだろうが、私はどちらかが我慢するような結婚式はお互いのためにならないという気持ちがあり、譲らなかった。

 

プランナーの前では結論が出ず、一度プランナーに退席してもらって、しばらく話し合った。

たしか2時間は話したように思う。

今思えばよくそんな話したなと思う。

 

結論として、式と披露宴は妻の希望通りホテルで行い、二次会を私好みのイメージで行うことで折り合いをつけた。

 

プランナーを呼び戻し、そこからお金の話である。

実際は既に見積書はもらっていたが、そこから交渉を始めた。

 

というのも、私たちは1件目を予約して予約金を払ってしまっていたので、それを解約しても予約金の半額(75000円)は返ってこないのだ。

少なくともそれは負担してもらわないと困る。

 

その話をするとプランナーは奥の部屋に一度戻り、しばらくすると新しい見積書を持ってきた。

会場使用費から75000円引かれていた。

 

ぶっちゃけこの交渉には勝算があった。

過去に結婚式を挙げた知人が同じように違約金を負担してもらったことがあると聞いていたのだ。

それを知っていたからこそ1件目で違約金覚悟で予約をしていたのだ。

 

 

ウエディング業界はどうやらこれが普通らしく、見積書の金額は根拠の薄いテキトーな値を入れているらしい。

他にも、「仏滅だから安くしてほしい」とか「今日この場で決めるからもっと安くしてほしい」とかいろいろ交渉の余地はあるようである。

 

今思えばもっと金額を下げれた気がするが、結婚式というお祝い事で、そのようなガメつい真似はなかなか勇気がいるものである。

 

ちなみに、一番最初に受け取った見積書も、1件目に比べるとだいぶ高く、小声で妻に

「ちょっと高いね、1件目に比べるとだいぶ高い」

と言ったのだが、それを聞いたプランナーは、

「実はここからキャンペーンでもっとお安くなります」

と、すぐさま2枚目の見積書を出してきた。

あそこで妻に言わなければどうなっていたのだろうか。

 

 

その日はもう一件ホテルタイプの式場を見学する予定だったのだが、議論が長引いたことで予定の時刻には間に合わないうえに、疲れて果ててしまったのでキャンセルした。

 

そして後日5件目の式場に行く予定だったが、もういいや、となってしまいキャンセルした。

 

それくらい式場見学は疲れる。

 

 

結果として

本番を終えた今、結婚式と披露宴はとても満足のいくものであり、結果的にそのホテルでよかったと思う。

 

ホテルということで、結婚式以外にも食事や宿泊等でこれから利用することもできるのが魅力の一つだ。

記念日やお祝い事で利用したい。

 

ちなみに当初二次会を行う予定でそのホテルにしたが、結局二次会はやらなかった。

理由は、自分がしたいイメージが二次会でできなさそうだったこと、ホテルで式を挙げることに徐々に気持ちが入っていったことが挙げられる。

 

結果的に当社の自分の希望の式場ではなかったが、満足している。

 

 

お金に関しては、やはり見積書を遥かに超える金額がかかった。

具体的には、装飾のお花、ドレス、記念ムービー、オリジナルケーキ、ペーパーアイテム、記念品などである。

特に、お花とドレスは見積書の金額だとろくな式を挙げられないので注意。

 

(見積書を安く見せるウエディング業界の風習はどうかと思う)

 

 

まあ終わったことに対してとやかく言うまい。