韓国に行ってきた話。
景福宮について書く。
韓国旅行二日目の朝、私と友人のK氏は景福宮に向かった。
景福宮とは、ソウル市内にある李氏朝鮮時代の王宮で、ソウルに訪れた観光客はおそらく皆行くのではないかというぐらいの定番スポットだ。
この日は最高気温10℃、最低気温5℃という日本より10℃ほど低い寒い日だった。
韓国の王宮は三重の門が重要な意味を持っているらしい。(詳しくは知らない)
例えが悪いが、進撃の巨人の世界のように三重の塀に囲まれている。
これが1つ目の光礼門。
工事中で真ん前から撮れなかった。
(門自体は入れる)
この門を入るとチケット売り場がある。
私達は9時半くらいにこの王宮に着いて、うろちょろしながら写真を撮っていると、急に辺りがざわつき始めた。
どうやら10時になったタイミングで衛兵交代式が始まるとのこと。
独特の衣装や楽器で行進を始める。
今このタイミングでこの人達に襲いかかったらこの剣で切られるのだろうか、と考えていた。
楽器に詳しいK氏は韓国独特の楽器に興味津々だった。
盾の絵がかわいくて好き。
10分くらいかそれ以上か忘れたが、しばらくして衛兵交代式は終わった。
チケットを購入し、2つ目の門(勤政門)から入場。
韓国の伝統衣装(韓服)を着ていると無料で入場できるらしい。
入場してすぐそばの案内所に入る。
事前情報でどうやら無料の日本語ガイドツアーを行っていると聞いていたので、それについて聞くためだ。
日本語ペラペラのスタッフさんに言われて衝撃を受ける。
なんと10時からだったのだ。
衛兵交代式と同時刻ではないか。
時間ずらせよ…
次の日本語ガイドツアーは昼過ぎとのこと。
さすがにそれまでここで過ごすのはもったいない。
有料の音声ガイドをレンタルすることにした。
一旦退場し、チケット売り場に戻り、音声ガイドをレンタル。
(守衛のおじさんは「再入場できない」と抜かしてくるが、退場時にスタッフにスタンプを押してもらえば再入場できる)
再入場して目に映るのがこれ。
勤政殿。
音声ガイドいわく、韓国における建築史上最高傑作らしい。
中はこんな感じ。
学がないので、「日本とは色の使い方が違うなあ」以上の感想はなかった。
私は音声ガイドを聞きながらぼーっと眺めていたのだが、K氏はなんだかそれどころではなさそうだつた。
なんと、音声ガイドそのものに夢中になっていたのだ。
借りた音声ガイドはこれだが、これが珍しい仕組み。
A4ほどのマップに電子ペンを押し当てるとイヤホンからガイド音声が流れるのだ。
マップ自体はただのペラッペラのコピー用紙である。
電子ペンに何やら細工があるのだが、電子ペンはマップの何を読み取っているのだろうか。
電子ペンも安っぽいペンで、画像認識といった賢い処理は到底していなさそうだった。
たしかに私も理系の端くれなので、仕組みは気になったが、K氏はどういう仕組みなのか気になって仕方がないようだった。
目の前の建築物を全然見ようとせず、電子ペンをマップの様々なところに押し当てては動作を確認していた。
韓国建築史上最高傑作も最新のテクノロジーには勝てないようだった。
勤政殿の横は堀があり、真ん中に建物があった。
どんな目的の建物かは忘れた。
ここから先は外周をぶらぶら歩いた。
結構広く、ちょうどよい人の多さでなかなか良かった。
景福宮はこんな感じ。
なかなか雰囲気も良いところなので、ソウルに行く際はかなりオススメ。