名作ボードゲーム”カタン”の攻略を考えてみる~基本編~

最近ボードゲームにハマっている。

 

与えられた世界観とルールの中で他者をいかに出し抜き勝利するか。

 

ボードゲームの奥深さに魅了されてしまった。

 

世の中には数多のボードゲームが存在するが、

最もファンが多いのは”カタン”であろう。

 

どのボードゲームランキングにも必ず上位に入っているカタン

 

シンプルなのに、奥が深い。

 

今回はそのカタンの攻略を考えてみる。

 

 

 

 基本的なこと

そもそもカタンとは

カタンとはいったいどういったボードゲームか。

 

プレーヤーは開拓者になりきり、

木、土、羊、麦、岩の5種類の資源を生産し、

拠点を増やしていくゲームである。

 

詳しいルール説明は割愛するが、

いわゆる拡大再生産ゲーである。

 

ポイントは資源が取れるかどうかはサイコロの出目で決まるということ。

 

各資源のマスにはそれぞれ2~12の番号が割り振ってあり、

二つのサイコロの目の和と一致するマスの資源が収入となる。

 

7というマスはないので、

6と8が最も出やすく、2と12が最も出にくい。

 

そして、プレーヤーはその資源を使って、

拠点を作ったり、強化したり、

特典カードを引いたりすることができるが、

それらの行動を行うには決められた資源を揃えなければならない。

 

プレーヤーは自分の戦略と各資源の取れやすさを考慮し、

どのマスに拠点を置き、どの資源を狙うのかを考えるゲームである。

 

各マスの出る確率

2つのサイコロの出目のパターンは36通り。

各数字の出る確率は以下のようになる。

 

2・・・1/36

3・・・2/36

4・・・3/36

5・・・4/36

6・・・5/36

7・・・6/36(盗賊)

8・・・5/36

9・・・4/36

10・・・3/36

11・・・2/36

12・・・1/36

 

6と8が最も出やすいので押さえておくことは大事だが、

それでも5/36=13.9%だから、

6と8を押さえておけば安心ではない。

 

ちなみに高校数学の確率の復習だが、

n回サイコロを振ったとき6(8)が最低1回以上出る確率は、

 

1-(5/36)^n だから、

 

2回振ると25% (n=2)、

4回振ると45% (n=4)、

8回振ると70% (n=8)、

16回振ると90% (n=16)、

 

の確率となる。

 

5回くらい振れば少なくとも1回は50%の確率で6(8)が出ます。

 

逆に考えると、

16回振っても6(8)が全く出ない確率は10%もあるのだ。

 

「6出てほしいのに全然出てこん!!」ってことがありますが、

まあ確率的には当たり前のことですね。

 

資源には相性がある

プレーヤーの行えるアクションと必要な資源の枚数は以下の通り

 

道を作る・・・木×1、土×1

開拓地を作る・・・木×1、土×1、羊×1、麦×1

開拓地を都市化する・・・羊×2、岩×1

発展カードを引く・・・羊×1、麦×1、岩×1

 

木と土、羊と麦と岩がそれぞれ相性がいい。

 

あまり相性のことを考えずに拠点を作ってしまうと、

「土と岩ばかり集まって何もアクションできない」

といった事態が発生する。(経験談

 

それぞれの相性を考えながら資源を集めることが重要なのだ。

 

最初の場所取りがとても大事

カタンはゲーム開始前に一人2つずつ開拓地を設定できる。

 

開拓地の場所によって序盤の資源の取れ方が変わる。

 

この場所取りが全てを決めると言っても過言ではない。

 

もちろん出る確率の高いマスが取り合いになる。

 

ここで大事なのは、資源の出やすい場所をとにかく狙うのではなく、

資源のバランスを考えることである。

 

たくさん資源が取れても、取れる資源が偏っていては、

手札を圧迫するばかりで、アクションがとれない。

 

自分がどういう戦略で攻めるのかを考えながら、

開拓地を設定することが求められる。

 

戦略は大きく分けると2種類

戦略はいくつか考えられるが、大きく以下の2種類の分けられる。

・木、土を主軸においた道、開拓地戦略

・羊、麦、岩を主軸においた都市化、発展戦略

 

道、開拓地戦略

この戦略は木と土を中心に押さえ、

道や開拓地をどんどん展開していく戦略である。

 

基本的な勝利点の稼ぎ方は開拓地。

 

そして、木と土を使い道を伸ばしていくことがしやすいため、

最長交易路の2点も取りやすい。

 

また、どんどん開拓地を増やしていくため、

盗賊による妨害の影響も小さい。

 

都市化、発展戦略

 この戦略は、羊、麦、岩を中心に押さえ、

都市化を行いつつ、発展カードを引き勝利点を稼ぐ戦略である。

 

基本的な勝利点の稼ぎ方は都市化。

 

そして、発展カードが引きやすいことから、

発展カードによる勝利点の獲得、

騎士カードによる最大騎士力の2点も取りやすい。

 

騎士カードを得やすいことから盗賊の影響も受けにくいのも大きい。

 

戦略を途中で変更する必要がある

「道、開拓地戦略」、「都市化、発展カード戦略」のどちらにせよそれだけではなかなか勝ちにくい。

 

たとえば、「道、開拓地戦略」をとるため、

資源の獲得を木と土中心にし、

岩を全く取れない開拓地にしていたとする。

 

しかし、開拓地は全部で5個しかなく、

開拓地の5点、最長交易路の2点合わせて7点までしか取れない。

 

どこかで、都市化、発展カードによる勝利点を取らなければ10点に到達できないのだ。

 

もう一方の「羊、麦、岩戦略」も同様で、

木や土を全く取れない開拓地にしてしまうと、

最初の開拓地は2個しかないため、

都市化をしても4点、

最大騎士力の2点を合わせても6点。

 

たしかに発展カードは、

全部で5点分勝利点カードがあるため、

発展カードを引きまくれば10点に到達できるが、

発展カードはランダムなため確実性が低い。

 

ということでどちらの戦略にせよ、

その戦略のみで戦うことは極めて厳しい。

 

ゲーム中のどこかで戦略を変更するか、

序盤から両方を意識した勝利プランを考える必要がある。

 

自分のことばかり考えてはいけない

ゲーム中、熱中してしまい、

いかに勝利点を稼ぐかばかり考えがちだが、

他プレーヤーの動きもきちんと考える必要がある。

 

一見自分が有利に進んでいるように見えても、

隠し持っている勝利点カードを含めると

自分が実は最下位のこともある。

 

また、自分が最長交易路を獲得していても、

他プレーヤーに奪い取られて負けることもある。

 

自分が開拓地を置こうと思っていた箇所の隣に

他プレーヤーが開拓地を置いてしまい、

せっかく設置した道が無駄になってしまうこともある。

 

自分の勝利点のことばかり考えるのではなく、

他プレーヤーの戦略も考え、

他プレーヤーを妨害する行動も必要だ。

 

具体的には、

他プレーヤーのキーとなる資源マスに盗賊を配置したり、

他プレーヤーが狙っているマスに自分が先に開拓地を置いたり、

最長交易路を奪い取ったり、

などの妨害行為である。

 

まとめ

カタンの上達に必要な基本的な考え方をまとめてみた。

 

簡潔にまとめると、

資源のバランスと出る確率を考慮し、

いかに勝利点を稼ぐかを戦略を練ることが大事である。

 

シンプルだが奥の深いゲームなので、

まだまだ書きたいことはあるが、

それはまた次回