2022年新しいことをするシリーズ第15回。
今回はマーダーミステリーをプレイした話。
マーダーミステリー
マーダーミステリー、略してマダミス。
その言葉を最近知った。
マーダーミステリーとは、テーブルトークゲームの一種で、殺人事件をテーマにプレイヤーは登場人物に成りきり、それぞれの目的を達成することを目指すゲームである。
人狼のように二つの陣営に分かれて対決するわけではなく、それぞれの役職には全て異なる目的が設けられている。
殺人犯を見つける、殺人犯であることを見抜かれない、だけでなく、特殊なアイテムを入手する、特殊なアクションを実行する、などが割り振られていて、それは他人には知られていない。
基本的には殺人犯を暴くことを集団の目的として行動するのだが、それぞれにはなんらかの思惑がある。
トークやアイテムの入手・交換を駆使し、それぞれの目的達成を目指す。
そんなゲームである。
ボードゲームカフェでのマダミス会
ある日、Twitterを眺めていると、近くのボードゲームカフェでマーダーミステリー会が開かれ、誰でも参加者募集とのことだった。
初めてのマーダーミステリーを知らない人とするのは若干の抵抗があったが、主催者も未経験で初心者大歓迎とのことで、もともとマーダーミステリーやってみたいという気持ちがあったので、申し込んでみた。
ゲーム当日、早めに仕事を切り上げ、ボードゲームカフェに向かった。
予め、主催者とのDMで「早めに来て資料を読んでいてもよい」とのことだったので、早めに着いた。
自分の役職の資料を渡され、読み込む。
資料は、全員に公開されている情報と自分しか知らない情報に分かれていた。
読んでみると、全員に公開されている情報はA4サイズ1ページに対し、自分しか知らない情報は6〜7ページにも及んでいた。
設定がかなり細かく作り込まれていた。
自分の設定を頭に叩き込んでいるうちに参加者が全員到着し、開催時刻となった。
ゲームの各フェーズ
参加者が自分の役職設定を読み込んだのちに、ルール説明が始まった。
ちなみに参加者は7名(+ゲームマスターが1名)
ゲームはいくつかのフェーズに分かれていて、
・調査フェーズ①
・自由討論フェーズ①
・調査フェーズ②
・自由討論フェーズ②
・推理フェーズ
・投票フェーズ
・アクションフェーズ
という流れだった。
調査フェーズでは、場にあるアイテムを3つ入手でき、自由に他プレイヤーと(2人or3人で)密談ができる。
アイテムとは、テーブルに裏向きで伏せた状態で置かれたカードのことであり、裏には「◯◯の部屋」「遺体の情報」といった情報のカテゴリーが示されており、そのうちどれかを選択し入手すると表の情報が得られるという仕組み。
密談とは、自分が話したい相手に声をかけ、その人ととこっそり情報交換する。
自由討論フェーズでは、全員揃った状態で、自由に討論ができる。一部の人間のみに情報を共有するということはできない。
推理フェーズは、それまでの情報から自分の推理を述べるフェーズで、他プレイヤーはその推理に口を出すことはできない。
投票フェーズでは、いっせいに"犯人と思われる人"を指差し、最多投票のプレイヤーは拘束される(次のアクションフェーズでアクションできない)
アクションフェーズでは、決められた順番に各プレイヤーが予め自分に与えられていたアクションを実施する(このアクションと順番は予め自分のものしか知らされていない)
プレイの感想
ネタバレにならない程度の感想だけ書くことにする。
結果としては、完全敗北。
自分の目的は全然果たせず、あるプレイヤーの目的が完全に達成されていた。
ここからが感想。
まず一番に感じたのは立ち回りの難しさ。
密談や自由討論において、自分の情報をどこまで開示すればいいのかわからない。相手によっては状況が不利になる場合もある。
そこの立ち回りが難しかった。
次に、不完全燃焼感。
よくわからないまま行動しているうちにゲームが終わってしまった。そして負けた。
完全勝利したプレイヤーは、感想戦を聞く限りとてもうまく立ち回っていた。どうやらマダミス経験者だったらしい。
自分のプレイに反省点はあるものの、結果論と言えるものも多く、どうしようもなかった感がある。
「こう動けばよかったー、悔しい!!」という感覚ではなく、「うーむ、それはどうしようもなかったなあ」という感覚。
こんな感じの感想だが、またやってみたいかと聞かれると、YESである。
もちろん、今回プレイしたシナリオは内容を知ってしまったのでもうプレイできないが、他のマーダーミステリーをプレイしてみたいという気持ちはある。
というより、マーダーミステリーの面白さを感じるまでにはもう少し経験が必要である。
もしかしたら自分には合わないのかもしれないが、まだその判断を下せるほどのタイミングではない。
ちょっと愚痴
ここからはちょっと愚痴を書いていく。
マーダーミステリーは一緒にプレイする人を選んだ方がよいかもしれない。
今回はオープン会だったので初対面の人とプレイした。しかし、できるなら顔見知りの人とプレイした方がよいかと思う。
自由討論フェーズでは、それこそ自由に討論するのだが、どうしても主導権を握る人間がいる。この人の手腕が大事だ。
今回のゲームでは、この主導権を握った人がいまいちだった。
私としては、まず全員が公開できる情報を全て集めてから、推理を構築していきたかったのだが、1人が情報を公開した時点で、いちいちそれにコメントしたり自分の推理を繰り広げたりするプレイヤーがいて厄介だった。
「まずは全員の情報を集めません?」と言いたかったが、角が立ちそうだし、変に疑われるのも困るから黙らざるを得なかった。
顔見知りだったらもっと自由に動けたのになあと思った。
あと、ゲームマスターの人柄が苦手だった。
そもそも今回プレイしたシナリオは、ゲームマスター不要のものだったが、初心者が多いということで、マダミス慣れしている方がボランティアでゲームマスターを勤めてくれた。
主催者もゲームマスターもボードゲームカフェのスタッフではないので、カフェ利用料を払っていた。主催者は参加しているからまだしも、ゲームマスターやるためだけによく来たなと個人的には思った。
このゲームマスターが、「その場を支配したい」タイプの高圧的な女性で、私がとても苦手とするタイプの人だった。
まず、早口で喋る。私は早口で畳み掛けるように喋る人は苦手だ。
早口で説明され、初めてのゲームということもあり、理解できなかった点を確認しようと質問したら、「これはさっきも説明したんですけどっ、〜〜」という感じでわざわざ言われ、正直不愉快だった。
参加者が自分の思うように動かないと不機嫌になるタイプの人でこれもまた嫌な印象だった。
というのが、今回の体験。
マダミス自体はまたやってみたいが、今回とは別の人とやりたいな、と思った。