今日は精神科で心理カウンセリングを受けた。
そこでは、既に提出していたカウンセリング材料をもとに、
自分がどういう人間であり、どういう点で苦労しているかを分析してもらった。
精神分析材料
今回の精神分析に用いた材料は以下のとおりである。
基本的なプロフィール
年齢、学歴・経歴、家族構成など。
まあ基本的な情報である。
アンケート的なもの
「どちらかと言うと~~な方だ → 当てはまる 当てはまらない」ってやつ。
よくあるアンケートのようなやつ。
SCT
"Sentence Complete Test"の略。
文章の頭だけ書いてあって、文章を自由に完成させるテスト。
例えば、
「私の父は、」
とだけ書いてあって、続きを自分で書く。
「(私の父は、)怒りっぽい人だ。」
でもいいし、
「(私の父は、)旅行が大好きだ。」
でもいい。
それを60問くらいやった。(疲れた)
木の絵
これが一番謎。
A4のコピー用紙を渡され、「自由に木の絵を描いてください」とのこと。
こんなので何がわかるのか謎だが、100年以上歴史のある権威ある分析手法とのこと。
分析してもらった性格
分析してもらった私の性格は以下の通り。
基本的に木の絵に基づいて分析してもらった。
自覚していることが多くて、占いがばっちり当たったときのような気持ちだった。
たかが木の絵でここまでわかるとはおそろしい。
その場の調和を大事にする
これは自覚あり。
私は集団の中で、揉め事が起きているときの空気がとても苦手だ。
常に全員に気を配りながら、誰の気にも障らないように気を遣いながら行動をする。
周りに認めてもらおうとする
これは自覚があるようなないような。
たしかに承認欲求は強い。
アドラー的には承認欲求はあまりよくないのだが、強いものはしょうがない。
基本的な能力が高い
これはまあその通りだと思う(自慢ではない)
学歴も世間一般的に高い方であるし、
会社の1年目での新人研修では、客観的に見ても自分は活躍していた。
木の絵で、能力まで当てられるとは少し信じがたいが。
劣等感が強い
これはズバリその通りである。
私は常に劣等感を抱いて生活している。
どうしても優秀な人間を見ては、自分を卑下してしまうのだ。
実際、これは未だに思い込みではなく、本当に自分は能力が低いと思っている。
この心理士こわいな、って思った。
芸術面に興味がある
これは少し怪しい。
今まで芸術という分野に全く興味を持たず生きてきた。
みんな音楽を聴くけど、私は全く聴かないし。
強いて言うなら、ルーブル美術館に行って以来、
芸術について勉強したいと思っているくらいだ。
この前、上野のロンドンナショナルギャラリー展には行ったけど、
ちんぷんかんぷんだったしなあ。
自分の性格がもたらす葛藤
分析してもらった性格をまとめると以下の通り。
・その場の調和を大事にする
・周りに認めてもらおうとする
・基本的な能力が高い
・劣等感が強い
・芸術面に興味がある
これらの性格が全てパズルのピースのようにきれいに組み合わさればよいのだが、
実際はそうではなく、相反する面があり、苦労しているということらしいのだ。
調和 vs 自分の意見
「周りに認めてもらおうとする」一方で、「その場の調和を大事にする」ため、
自分の意見を言いたい気持ちが強いのに、言い出せず抑圧してしまうらしい。
たしかに自覚はある。
「こうした方がいいんじゃないか」とか思うことがあっても、
言い出せずもやもやすることはよくある。
能力 vs 劣等感
「基本的な能力が高い」にもかかわらず「劣等感が強」く、
事実を直視できず、虚偽の劣等感に苦しんでいるらしい。
全ての原因は劣等感
上記2点の相反する性格は、決して独立した問題ではなく、
連動しているとのこと。
まず、自分の能力に対し、劣等感が蓋をしている。
劣等感はどんな人間でも嫌なもので、何か別のもので補おうとする。
一般的にそれは”万能感”で補うらしい。
「自分はなんでもできるやつだ」という自覚が欲しい。
そこで「周りに認めてもらおうとする」気持ちが働く。
しかし、その場の調和が乱れると、自分の能力の無さと受け取ってしまう。(ちょっと無理があるか)
このようなメカニズムでストレスを溜めていく。
全ての原因は強すぎる劣等感なのだ。
今後のプロセス
自分の性格を分析したところで、
今後はどうすればよいのか。
どうすれば自分はまともに働けるようになるのか。
とりあえずリワークしてみる
効果は半信半疑だが、リワークをしてみる。
胡散臭い講義や体操をすることになるが、
それはまたストレスへの対応ということで受け入れよう。
医者いわく3ヵ月程度やれば、十分な(ストレスへの)耐性が付いたと言えるんじゃないかとのこと。
リワークはどちらかというと、会社に復職の準備が整ったことを示すためにやる感じ。
継続的なカウンセリング
今後も継続的にカウンセリングを受ける。
自分の劣等感の根本に何があるのかを探っていく。
この劣等感とは
「大学で優秀な人に囲まれた」とか
「会社で優秀な同僚ばかりだった」とか
そんな表面的なことではなく、
もっと根元に何があるのかを探っていくことが必要らしい。
そして劣等感の正体を明らかにしたら、
今度は実際に働きながらその劣等感と向き合っていき、
最終的にカウンセリングなしで働けるようになることを目指す。
これには年単位の時間がかかるため、働きながら解決させていく。
これは今回のように精神科でカウンセリングを受けるのではなく、
会社の産業カウンセラーのもと、カウンセリングを受けることにする。
というのも、精神科でカウンセリングを受けると、お金がめちゃくちゃかかるのだ。
保険がきかず、30~50分程度のカウンセリングで8800円した。
正直こっちのカウンセリングの方が効果がありそうなのだが、
毎回9000円もするのではやってられない。
心理士いわく、カウンセリングをやるなら
理想は週に1回、最低でも2週間に1回やらないと効果がないらしい。
会社のカウンセリングでそこまでの頻度でできるかはわからないが
相談してみることにする。
余談
自分の性格を変えるなんてできやしないというのが私の持論であるため、
私がまともに働けるようになる日なんて一生来ないのではないかと思っていたが、
心理士にそのようなことを言うと、
「そのために心理士がいる。必ずまともに働けるようになる」と言われ、
安心した。
自分の未来に希望が持てて少し明るい気持ちになった。