D・カーネギーの「道は開ける」を読んで自分なりに感想を述べていく。
今日は、
Part3 悩みの習慣を早期に断つ方法
3.1 心の中から悩みを追い出すには
を読む。
思い悩む暇を作らない
本項は、ある男性の話から始まる。
その男性は5歳の娘を失くし、新たに生まれた子供も数ヵ月で死んでしまった。
気分は落ち込み、悲しみに明け暮れ、何もすることができなかった。
病院に行って薬も処方されたがあまり効果はなかった。
そんなある日、4歳の息子が彼にボートを作ってくれと頼んだ。
当然そんなことをする気にはならなかったが、その息子が全く引き下がらなかったので、しぶしぶボートを3時間かけて作った。
そうすると、その3時間だけは全く落ち込むことはなく、悩みから解放されたのである。
その3時間だけは彼に思い悩む暇を与えなかったのだ。
彼はその事実に気付き、身の回りのありとあらゆる「やらなければならないリスト」を作り、それらに取り組むことで悩みから解放された。
この例から見てもわかる通り、悩みを追い出す方法は「悩む暇を与えないこと」である。
かのウィンストンチャーチルも数々の大きな難題と向き合ってきたが、心をやられることはなかった。
彼曰く「悩む暇がないほど忙しかった」かららしい。
悩みとは何かに頭を使って取り組んでいるときには現れない。
そのため、悩みを追い出す一番簡単な方法は、忙しい環境に身を置くことである。
感想 ~いかにして頭を忙しくさせるか~
悩みを心から追い出す方法は、常に忙しくしていること。
たしかにその通りだと思う。
実際何か頭を使って作業している時間は悩んでいない。
ふと、その作業を終えた瞬間や仕事から帰った時間に悩みが現れる。
家に帰ってぼんやり中身のないYouTubeを見るのは危険だ。
たしかに自分が悩んでいた時期もこういった時間帯が一番心をむしばんでいた気がする。
じゃあどうすればいいのか。
四六時中、頭が働きっぱなしということは精神的にも体力的にもあり得ない。
家に帰った時間も常に頭を動かすなんてことはしたくないし、集中力がもたない。
頭の中をリラックスさせる時間も必要なはずだ。
しかし、その時間に悩みが現れてしまう。
この矛盾に対する答えはいつか見つかるのだろうか。