適応障害になってしばらく会社を休んだ後、再発を恐れる私に医師はこう言った。
「仕事一本の考え方を変えましょう」
適応障害になったときの私はまさに仕事一本の考え方だった。
「仕事ができない自分はダメな人間だ」という思考にとらわれ、四六時中仕事のことで悩んでいた。
たしかにそのような考え方だと、仕事がうまくいかないときに行き場がなくなってしまう。
そしてそのような考え方を変えるべく、休職期間中に私はいろいろなことを取り組んだ。
旅行に行って気持ちをリフレッシュしたり、ジムに行って運動する習慣を身につけたり、趣味のスポーツを再開させたりと仕事以外の場にも自分の生きがいを見つけようと試みた。
そのような休職期間を過ごし、いろいろな自分のあり方を考え、今度はそれを仕事をしながら実践してみようというのが今の期間である。
しかし、そこでやってきたコロナである。
瞬く間に、外出すること、人と接することが悪になったのだ。
旅行に行くこと、ジムに行くこと、チームを作ってスポーツの大会に出ること、全てが悪になってしまった。
休日は家で過ごすことを余儀なくされ、悶々とした日々を送っている。
ありとあらゆる楽しみをコロナに奪い取られてしまい、今では休日がただの「仕事していない時間」になってしまっている。
これはすなわち、仕事一本の一次元的な生活になりつつある。
これはまずい。
まずいとは思っているのだが、このような状況下で、仕事以外の楽しみを見つけ、多次元的な生き方をするのはなかなか難しい。
仕事の負荷が上がったら、前の「仕事一本の生活」が待っている気がする。
どうしたものか。