休職の先にあるもの

最近、周りからよく相談される。

 

 

適応障害になったんだけど、どうしたらいいの」と。

 

 

適応障害になる人は世の中にこんなにも多いのかと驚くかぎりである。

 

 

相談された際には、とりあえず会社を休む(休職する)ようにアドバイスしている。

 

適応障害になるほどのストレスにさらされているならば、

 

まずはしっかり休養をとって回復することが大事だと思っている。

 

 

しかし、本当にそれが正しいのだろうか。

 

 

 

たしかに休職するといったんは回復する。

 

だが、休職することで新たな問題が発生するような気がするのだ。

 

 

それは「休職をしてしまった」という心の傷である。

 

 

自分の場合、休職をしてしまったことで、

 

周りに迷惑をかけてしまったということ、

 

おそらく今の会社で出世することはないだろうということ、

 

そして何より自分のやってきたことに汚点がついてしまったということ、

 

そのような様々な感情が発生した。

 

おそらく、そんなものはただの思い込みによるもので気にしなければいいのだが、

 

そんな簡単に割り切れるほど人間が出来ていない。

 

 

復職後は職場でとても窮屈な感覚を覚え、

 

再休職の要因の一つとなった。

 

この感覚は未だぬぐい切れずにいる。

 

 

「休職しろ」と言うことで、

 

一見優しい言葉を投げかけているように見えるが

 

自分はその人を新たな闇へと導いているのではないか。

 

 

最近はそんな罪悪感を抱いている。