劣等感に気付いたところで

精神分析の結果、自分を苦しめているものは劣等感であると分かった。

 

劣等感に関する本を読んだところ、

 

劣等感を抱くのは所属感の欠如が原因であるらしい。

 

しかし、頭でわかってはいてもそれをすぐに解決するのは難しい。

 

 

具体的な例で考えてみる。

 

 

私の研究室時代の後輩が、先日論文で何らかの賞を受賞したらしい。

 

私はこの事実から目を背けたくなるのだ。

 

 

私は自分の書いた論文で表彰されたことはない。

 

彼のことを心底羨ましく思う。

 

そして、辛くなってしまう。

 

その理由として、賞を受賞できなかった自分をどこかで否定しているのだ。

 

 

 

自分の劣等感を認めることができたのは確かに進歩である。

 

しかし、この辛さはどうやって解決すればよいのか。

 

この場合における”所属感”とは何だ。

 

わからない。

 

 

 

今後も様々な場面で劣等感を抱いてしまうだろう。

 

その解決策である”所属感”を体得しなければ、先に進めない気がする。