夏のMVP
9月半ば。だいぶ暑さが和らいできた。
もう夏から秋に移り変わろうとしている。
夏に大活躍してくれた存在がいる。
そう、エアコンである。
もはやエアコンがなければ夏を乗り越えられない時代だ。
当然我が家でもフル稼働してもらった。
エアコンの悩み
我が家には私の寝室と妻の寝室のそれぞれにエアコンがある。
妻の寝室の方は、入居してから(義父が)購入したものだが、私の寝室のエアコンはもともとこの部屋に付いていたものである。
なかなか年季が入っているのだが、最近このエアコンに対してある悩みがあった。
臭いである。
もともと気にならなかったのだが、一度試しに"内部クリーン"ボタンを押してから、なぜか臭いがするようになった。
なぜ"内部クリーン"を行ったことで臭いがするようになるのか、メカニズムはわからないが、とにかくくさい。
本当にくさい。
妻が私の寝室に入るたびに、「うわっ、くさっ」と吐き捨てるレベルだ。
あめりにも臭うので、まずはフィルターを掃除してみた。
案の定汚れていたので綺麗にした。
でも臭う。
全然臭いはなくならない。
おそらく内部が汚れてしまっているのだろう。
7500円
ということで、内部を掃除しなければならないのだが、まずはエアコン掃除業者を調べてみた。
いろいろ調べてみたところ、最安で7500円。
まあそんなところだろう。
しかし、私は考えた。
これ、自分でできるのでは??
ここで普通は業者に依頼するところだが、自分でできるのではないだろうか。
ろくに調べず外注してしまってよいのだろうか。
実は簡単な作業なのに無駄に金を払ってしまうのではないか。
私はそんな一般ピーポーとは違う。
まずは自分でできないか調べてみよう。
調べてみると、エアコンの内部洗浄のやり方がYouTubeでたくさん上がっていた。
見てみると案外簡単そうだった。
なんだ、自分でできるではないか。
自分でやってみよう。
危うく業者に無駄な金を払うところだった。
いくつものハードル
自分で掃除するにしても、多少の道具を揃えねばならない。
基本は自宅にあるもので完結するのだが、マスカーテープ(養生テープにフィルムがついたやつ)と高圧ノズルは別に用意した。
マスカーテープはamazonで200円弱、高圧ノズルはダイソーで110円。
業者代7500円に比べたら屁でもない。
必要なものを揃えたので、早速取り掛かる。
最初の難関は作業場所だった。
私の寝室はエアコンの真下にベッドがある。
洗浄作業のために、マットレスを動かしたい。
このマットレスが重いのだ。
それなりに良いマットレスを買ったのか、なかなかに重い。
なんとかマットレスを動かし作業スペースを確保した。
エアコンの蓋を開ける。
蓋は、説明書に書いてある通りに横にスライドしたら、簡単に取り外すことができた。
フィルターを取り外す。
次にルーバーだ。
ルーバーとは、エアコンの送風口で動くアレである。
上下方向の風向きを決める役割だ。
この取り外しがなかなか難しい。
ルーバーは全てプラスチックでできており、取り外しの際はやんわり曲げる必要がある。
「え、大丈夫??折れない??」と不安になるくらい曲げなければならない。
なんとか二つあるルーバーを取り外すことができた。
すると、内部が見えるようになった。
ここで衝撃を受けた。
超汚い。
内部には大量のまっくろくろすけ(カビ)がいたのだ。
この空気を吸っていたのかと思うとゾッとした。
一応、写真にはおさめたが、あまりにもグロ画像なので掲載はしない。
これは綺麗にしなければならない、と思いながら作業を進める。
次の作業は左右方向の風向きを決めるルーバーの取り外しだ。
この取り外し方がわからない。
YouTubeに上がっていた掃除動画とはエアコンの内部構造が異なっており、この左右方向のルーバーの取り外し方がわからないのだ。
これもプラスチックでできており、迂闊に触ると壊れそうである。
しかしここまで来たのだ。諦めるわけにはいかない。
内部をじっくり観察し、なんとか取り外すことができた。
次にエアコンカバーの取り外しである。
これを取り外せば内部が完全に露わになる。
しかし、これの取り外しができなかった。
というのも、カバーは本体とネジによって固定されているのだが、このネジが完全に固縛してしまっており、ネジが全く動かないのだ。
どれだけ力を込めても全く回らない。
たまたまこの日は蒸し暑く、当然エアコンは切っているので、汗びっしょりである。
ここまで来たので、なんとか外したかったが、無理だった。
作業撤退である。
ここまでやったのに、悔しい結果に終わってしまった。
しょんぼりしながら外した部品をまた付けていく。
ルーバーを付けていると、
バキッ
ルーバーが折れた。
プラスチック部品を曲げながら取り付けるわけである。
素人がやるとそりゃあ折れる。
結局、エアコンの掃除はできず、内部には大量のまっくろくろすけが居座っている。
そして部品は折れてしまった。
素人がやろうとして失敗するダメな例である。
結局外注
当然エアコンはまだくさいままなので、業者に依頼することにした。
最初からそうすべきだったのだ。
7500円を支払い、業者を呼んだ。
ものの90分でピッカピカになった。
面倒なことはプロに頼もう、という教訓だった。