環境を変えていくということ

久しぶりの出勤。

 

とある対面会議に出席するためだ。

 

 

 

 

うちの会社では、最近いろいろとやらかしすぎて、会社をあげて職場風土の改善に取り組もうとしている。

その一環として、従業員の現在の職場に対する意見や要望を、上層部に伝えていく試みを始めた。

 

 

そこで、まずは部内の全従業員に匿名のアンケートを実施し、意見や要望を集めた。

そして、その集約したものを部長・課長達に伝える場が今日の会議だったのだ。

 

私は課の取りまとめ役に選出されていたので、課の代表として、会議に出席した。

 

 

会議では集められた意見や要望に対して、部長が答えていくという形で進められた。

会議の進行役が

「アンケートではこのような意見が寄せられました」

と提示すると、部長が、

「私達もその問題点を認識しています。そこで、◯◯や××といった施策を実施しています。そのほかに意見があれば、上長に相談してみてください」

と答える。

 

いくつもの要望があったが、概ねそんな感じだった。

 

 

 

私は思った。

これじゃあ何も変わらないな、と。

 

生の声を集約し、それを代表者が提示し、部長が「取り組んでいます」と答える。

そこで議論は終わり。

 

建設的な議論になっていなかった。

 

意見を上げた人間としては、現状に不満があって意見を出しているが、意見を聞く側としては取り組んでいるつもりなのだから、一生お互いの距離は縮まらない。

 

本来は課の代表者が意見を上げた人間の代わりとして、何が問題点であるかを正しく伝えなければならないのだが、そこがうまく機能しなかった。

匿名のアンケートということもあり、回答者の意図を完全に読み取るのは難しく、またアンケートで寄せられた意見はただ不満を述べるだけのものが多く、問題点を整理して具体策まで提示しているものは少なかった。

そんな状況なので、部長の「取り組んでいます」という答えに対して何の反論もできなかった。

 

 

今日の会議は、意見共有にはなったが、改善活動としては機能していなかった。

 

この会議を終え、議事録を展開したところで、従業員としては「結局なんも変わんねーじゃん」という不信感に繋がるのがオチな気がする。

 

 

環境を変えていくには、ただ不満を述べるだけでは不十分に思う。

具体策を持ち寄ってはじめて、上の人間は動いてくれるのではないか。

 

そう思わされる会議だった。

 

 

 

しかし、この内容をこのブログに書いて愚痴をこぼしているだけでは、結局同じことである。

不満だけ言って自分は行動しない人間である。

 

明日上司に相談してみようと思う。

まずは従業員側で改善策を考えるチームを作ってみてはどうか。

改善策の議論を上司達に投げるのではなく、自分達で考えることで、不満を改善に繋げることができるのではないか。

 

まあ幸いにも私は暇なのでやってもよい。