お年玉をあげた。
ついにお年玉をあげる側になった。
昨日、妻の親族の集まりにお呼ばれした。
妻の両親、弟、祖父母、叔母家族が集まった。
叔母家族は遠方に住んでおり、コロナ禍だったということもあり、この集まりへの参加は数年ぶりだったとのこと。
もちろん私も初参加である。
叔母家族は、叔母とその旦那さん、二人の息子がいた。
高校生と中学生である。
高校生と中学生ということで、私達夫婦からもお年玉をあげることになった。
いったいいくら渡せばよいのか。
直前まで妻経由で義両親、義弟と相談し、金額を決めた。
変に目立ってはいけない。
ついにこういうことを考える歳になったのだ。
これがゲームなら「『よく知らない親族にお年玉をあげる』という実績を解除しました」と表示されている。
銅のトロフィーくらいなら付与されるだろう。
それにしても、初対面の高校生と中学生ということで、私は内心ビクビクしていた。
自分の思い描く年頃の男子は、短髪で筋肉質の高身長で(野球部orサッカー部)、「うっす、初めまして、◯◯さんっすね。話聞いてますよ、イケメンっすね笑」みたいなノリでグイグイ来そうだからだ。
食い気味で相槌を打ってきて、「プロポーズはなんて言ったんすか?」みたいな余計な質問をしてきては、陰では「なんか芋っぽいよな、まあお年玉もらったからいっか」と言ってそうだ。
実際はそうではなかった。
どちらもおとなしいタイプだった。
初対面の謎の男(私)を含む大人数の場でどう振る舞ってよいかわからず、終始黙ってご飯を食べては、こちらが話しかけると一言で返して、またご飯を食べ続ける。
そんな様子だった。
思春期ってこんなもんだよなあ、って思った。
(私としては好意的に捉えている)
妻と義弟は、数年前の小学生だった頃のイメージのまま話しているが、本人としては当時とは全くの別人なのだから、どう反応していいかわからないのではないだろうか。
妻にいたっては、いとこが可愛く見えてしょうがないらしく、高校生の方の頭をずっと撫でていたが、反応に困っているようだった。
こっそり部屋の隅でお年玉を開けて喜んでいるようだった。
それでゲームでも買ってくれればいい。
ソシャゲへの課金はするなよ。