D・カーネギーの「道は開ける」を読んで自分なりに感想を述べていく。
今日は、
Part1 悩みに関する基本事項
2. 悩みを解決するための魔術的公式
を読む。
最悪の事態を想定し、受け入れる
本項では空調産業の天才技師で後に会社の社長にまでなったウィリス・H・キャリアによる困難を乗り越える三原則について述べられる。
ウィリス・H・キャリアはある大口契約を引き受け、開発を行った。
しかし、その開発は前例があまりないもので、実際に開発したものは要求値を満たしていなかった。
彼はそこで悩み、以下の三原則を実行した。
1. 状況を大胆率直に分析し、その失敗の結果起こり得る最悪の事態を予測すること
最悪の事態を考えた。
彼の場合、逮捕されたり、射殺されたりすることはない。しかし、会社に首を切られるかもしれない。
雇い主にとっては投資した大金を損することになる。
2. 起こり得る最悪の事態を予測したら、やむをえない場合にはその結果に従う覚悟をすること
今回のことで彼の経歴に傷はつくだろう。職を失うかもしれない。
しかし、そうなったら別の仕事を探せばよい。たとえ条件が少し悪くなったとしても。
雇い主からすれば、たとえ投資額が損失になったとしても、今回は新規開発であり、研究開発費として計上すれば問題ない。
3. これを転機として、最悪の事態を少しでも好転させるように冷静に自分の時間とエネルギーを集中させること
最悪の事態を受け入れたので、あとはそれを回避するべく努力するだけである。
彼はそこに投資額を追加して付属装置を製造することで問題が起きないという結論に達した。
これにより、彼は今回の悩みを乗り越えることができた。
それ以来彼はこの三原則によって成功を収めてきたとのこと。
感想 ~受け入れることをまず心掛けたい~
人間困難にぶち当たるとくよくよしてしまう。
私も例外ではない。
仕事でうまくいかないときは、思い詰めてしまい、精神的に参ってしまう。
おそらくこの三原則ができていないのだと思う。
この三原則において一番肝となるのは、2の最悪の事態を受け入れることだと思う。
人間くよくよしているときというのは、いろいろなケースがたくさん頭に浮かんできて、それを受け入れられず、どうしたらいいのかわからない状態なのだと思う。
まずは受け入れることが大事なのだ。
本項では、「受け入れることがエネルギーの解放になる」とも書いてある。
まさにその通りだと思う。
受け入れることでエネルギーを解放し、そのエネルギーで最悪の事態を回避する取り組みを行う。
これから仕事でうまくいかないときは、最悪の事態を想定し、受け入れることを習慣にしていきたい。