待ち遠しさ

ふと思った。

 

最近、何かを待ち遠しいと思うことがなくなった気がする。

 

 

例えば高校生の頃は、よくテレビを見ていたので、ハマったテレビドラマの放送日を待ち遠しく思っていた。

「ああっ、良いところで今日終わりなんかい!続き一週間後かー」みたいな。

 

漫画とかもそう。

私はコナンが好きだったので、当時は単行本を買っていたが、コナンはキリよく単行本に収録されていないことが多い。

読んでいる最中から残りページの厚みを見ながら、「このペースで大丈夫か?この巻で解決するか?」と不安に思いながら読み進め、最終的に「やっぱり解決しないじゃん!」となり、次巻の発売日を待ち遠しく思っていた。

 

 

 

待ち遠しいという気持ちそのものはモヤモヤするが、実際にやってきた瞬間、積み上げてきた待ち遠しさがワクワク感へと変わる。

 

このサイクルが案外日常のささやかな幸福なんじゃないかと思う。

 

 

 

でも、こういう体験が最近あまりないような気がする。

 

たぶん何かに熱狂する、ハマるということをしていないのだと思う。

 

別に好きなことがないわけではない。趣味はある。

だが、一日中そのことを考えてしまうほど何かに没頭していないのだと思う。

 

 

つまんない大人になってしまったのだろうか。