常に怒られないかを考えている

苦手なタイプの人間がいる。

 

 

ネガティブな感情を表に出すタイプの人間である。

 

 

とくに怒りっぽい人間が苦手だ。

 

 

おそらく自分の育った環境が影響しているのだと思う。

 

私の父は、いつも母に怒鳴りつけていた。

 

私が怒鳴られることもあった。

 

 

 

そのせいか、誰かがネガティブな感情を露わにしているのを見ると、

 

昔の記憶が蘇るのか、とても気分が悪くなる。

 

たとえ怒られているのが自分でもなくてもである。

 

 

 

それだけならまだいい。

 

それを恐れるあまり、他人と接するとき、

 

とくに自分より立場が上の人間と接するときは、

 

常に怒られないかを考えている。

 

 

 

かなり生きづらさを感じている。

 

 

 

これの対策として、今までは、

 

立場が弱いときはとにかく耐えて、

 

自分が強くなることで、乗り切ってきたような気がする。

 

 

これは、中学高校の部活や大学の寮などの比較的年齢差のないコミュニティでは有効である。

 

耐えていれば自然と年次が上がり、強者になれるからである。

 

 

 

しかし、会社という環境では、そうはいかない。

 

強い立場になるまで時間がかかりすぎる。

 

その前に自分が疲弊してしまう。

 

 

 

ではどうすればよいのだろうか。

 

 

根本的解決は、怒られるということに関して、何も感じなくなることであろう。

 

しかし、それはそう簡単ではないと思う。

 

この歳になって性格を変えるのは難しい。

 

 

 

次の手段として考えられるのは、

 

年齢や立場とは違った強さを持つことかもしれない。

 

年齢や立場といった客観的指標による上下関係では勝てない相手でも、

 

何かしら別の主観的指標であれば勝てるかもしれない。

 

それがいわゆる「自信」なのかもしれない。

 

 

 

入社当時は自信を持っていたが、休職を経て喪失してしまった。

 

回復にはまだまだ時間がかかりそうだ。