何度目かの『君の名は。』

金曜ロードショーで『君の名は。』をやっていたので観た。

 

映画館で2回、テレビ等で3回ほど観てるので今回で6回目くらいになる。

 

 

泣きました。

 

 

やはりとても良い映画。

 

 

公開は2016年の8月末。

今から6年前である。

 

当時世間一般での新海誠知名度は決して高くなく、一部のアニメ好きが知っている程度だったと思う。

 

私は『君の名は。』公開以前から知っていた側である。

 

私が新海誠を知ったのは2012年。

当時大学一年生で寮生活をしていたのだが、先輩からある日突然『秒速5センチメートル』を勧められた。

その先輩はわざわざDVDに焼いて、私に観ろと渡してきた。

そんなに仲がいい先輩だったわけでもなく、なぜそこまでして私に観せようとしてきたのかはもう記憶の彼方だが、私はちゃんと観た。

 

良かった。

 

観たのがちょうどクリスマスだったというのもあってなかなかに心を抉られたのを覚えている。

 

(その2年後に種子島に行く用事があり、実際に劇中に登場するコンビニを見て感動したのはいい思い出)

 

そして2013年5月。

言の葉の庭』公開。

既に私の中で気になるアニメ監督入りしていたので、映画館で観た。

 

映像があまりにも綺麗で感動した。

私の周囲では、"秒速"より"言の葉の庭"派の人間の方が多い気がするが、私は"秒速"派。

 

 

それから3年後の2016年。

君の名は。』公開。

 

当然新海誠の新作ということで、気にはなっていたが、びっくりしたのは公開前の宣伝量である。

それまではテレビで新海誠の名前なんて聞いたことはなかったが、やたらテレビでCMが流れており、なんか今回は気合入っているなと思った。

 

そしたら空前の大ヒットである。

 

もちろん映画館で観た。

 

最初のOP(RADWIMPS夢灯籠が流れる部分)で、感情が昂ったのを覚えている。

めちゃくちゃ良かった。

珍しく2回も映画館で観てしまった。

 

 

 

それから6年経った。

6年という月日は長い。

当時大学院の修士一年だった私ももう社会人5年目だ。

 

そして今回新海誠が新作を出すということで、金曜ロードショーで『君の名は。』をやることに。

 

まあ久しぶりということで、軽い気持ちで観た。

 

泣いた。

 

もう内容全部知ってるのに。

 

黄昏時に瀧と三葉が再会するシーンは「やっと再会できてよかったねえ…」と感情移入してしまった。

 

 

 

ここからは"それっぽい"解説をします。

 

やっぱり盛り上がるのは彗星が落ちてくると知った主人公達がなんとか糸森の人を救おうと奔走するあたり。

 

ここで、私が衝撃だったのは、彗星の演出である。

あの映画の中では、途中から彗星は災害として描かれている。

500人もの町民を死に追いやった災害である。

 

それなのに、実際に彗星が落ちてくるシーンでは、美しいものとして描いているのだ。

実際に瀧は、

「あの日、星が降った日。それはまるで、まるで夢の景色のように、美しい眺めだった」

と言っているのだ。

 

これすごくない?

もっと残酷に描いていいのに、幻想的に描いているのすごくない?

 

これが面白さとどうつながっているのかはよくわからないけども。

ただ言えるのはこの彗星が落ちるシーンはとにかく感情が昂る。

 

 

 

近々新海誠の新作『すずめの戸締まり』が公開されるらしい。

予告見た感じ正直あんまり期待はしていないが見に行こうと思う。