ここ2週間ほど体調が良くない。
熱はないが、なんとなく体の各部分が重い。
風邪の引く一本手前のようなだるさが続いている。
「あ、今無理したら体調崩すな」という感じ。
考えられる理由は一つしかない。
花粉である。
私はずっと前から花粉症持ちだが、目が痒い、鼻水が出るくらいの症状で、全身がだるくなるのは初めてである。
今年の花粉の量は多いと聞くが本当なのだろう。
私は今まで、「花粉で体調が悪い」と言っている人達に対して、自分も花粉症持ちであるという自覚から、「さすがに花粉で体調は悪くならんだろ」と思っていた。
自分目線でしか相手を見れていなかったことを恥じた。
そして、花粉で辛いと他人に言うときは、過去の自分のような目で、今の自分を見られるのではないかとビクビクしている。
本当なんだ。信じてくれ。
このクソみたいな春なんて早く終わってしまえ、と思っていたところ、マンションのごみ捨て場にとある物が捨ててあるのを見た。
捨ててあったのは、大学情報誌、某大学の赤本、いくつかの参考書。
おそらくマンションの住人の中に、受験を終えた人がいるのであろう。
それが良い結果だったのかどうかは私には知る由もないが、どちらにせよその人にとっては新たな旅立ちの春だろう。
うまくこの気持ちを言葉にできないのでモヤモヤするが、
結局自分は自分の世界でしか生きていないのだ、
と思った。